2019年02月27日

「天上の虹A」里中満智子

天上の虹(2) (講談社漫画文庫)
天上の虹(2) (講談社漫画文庫)

この巻では筑紫が登場します。
百済救援のために一族上げて筑紫に南下。
朝倉橘広庭宮に宮が築かれるも斉明天皇は崩御。
そして白村江の戦いで敗戦し、多くの犠牲を出します。
中大兄皇子は近江大津宮へ遷都。
讃良は大海人皇子の息子、草壁皇子を出産。
けれど夫には讃良のほかに何人も愛する女たちが・・・。
自分は政治の話の相手にすぎないと、満たされない思いに悩みます。
「他の女のところに行かないで」と言えない讃良。
その心理は嫉妬深い女と思われることで嫌われたくないから。
けれど、夫が振り向いてくれないからといって、
息子にすべてをかけようとするのは愚かという理性を持っています。
一方中大兄皇子はついに即位し、天智天皇となります。
668年、近江大津宮で薬猟(くすりがり)が行われ、
有名な額田王と大海人皇子の歌が生まれます。
「茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る」
「紫草の 匂える妹を 憎くあらば 人妻ゆえに 我恋めやも」
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:55| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「天上の虹@」 「里中満智子

天上の虹(1) (講談社漫画文庫)
天上の虹(1) (講談社漫画文庫)

「応天の門」から飛び火して「天上の虹」を読む機会を得ました。
持統天皇(鵜野讃良皇女/うののさららのひめみこ)の物語です。

@では讃良がまだ幼い子ども時代から描かれます。
祖母は斉明天皇、父は中大兄皇子、夫は大海人皇子。
恋した人は有間皇子。
錚々たるメンバーのオンパレード。
冷徹な父、中大兄皇子は邪魔になる者たちを死に至らしめ、
弟の大海人皇子と対立。
東アジア情勢は危機に陥り、
@巻は一族上げて筑紫へ向かうまでが描かれます。
一人の男に何人もの妻。
その中で愛に悩む讃良。
父と夫のはざまで、鵜野讃良皇女は強い意思を持つようになります。
終わり近く突然現れた有間皇子似の美少年柿本人麻呂の存在が気になる〜。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:53| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月26日

梅の意匠

太宰府天満宮で梅の意匠を見つけました。
飛梅の周りの囲いです。

20190225飛梅の囲い - コピー.jpg
ラベル: 太宰府天満宮
posted by 理乃(ニックネーム) at 15:58| 福岡 ☀| Comment(0) | ★梅のデザインコレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月25日

梅花祭

本日、太宰府天満宮では道真公の御命日ということで
梅花祭がありました。
そのあと、天台宗僧侶の方々が声明をあげられました。

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天満宮の御本殿に僧侶という不思議な光景。
でも太宰府天満宮はもとは安楽寺というお寺で、
神職も僧侶も両方がいたのです。
声明をあげる途中、散華を撒かれたのですが、
その様も美しく感じられました。

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散華

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太宰府天満宮の境内には約6000本の梅の木があります。
その中に「思いのまま」という一本の木に白とピンクが混ざる品種があります。
人の手では制御できないから「思いのまま」というのだとか。
この「思いのまま」は一輪の中に白とピンクの花が咲く「絞り」も混じってます。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:52| 福岡 ☁| Comment(0) | ●太宰府天満宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月24日

飯や いの吉

近頃話題の「飯や いの吉」に、
太宰府の某会の集まりで行ってきました。

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夜開いている天満宮近辺のお店が少ない太宰府では貴重な居酒屋。

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評判のお刺身は新鮮で美味しかったです。
春の風物詩シロウオが出てきたのはサプライズでした。

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糸島で水揚げされた魚を元漁師の店長自らが目利きしてお店へ直送しているそう。

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店頭にキャンピングカーのボックスが置いてあるのですが、
こちらは6〜8名様向きの完全個室となっています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 00:47| 福岡 ☁| Comment(0) | ★グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月12日

花追い人 梅見 都府楼跡にて

太宰府は梅見のとき。

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げに美しきかな梅の花。

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今日の都府楼跡の梅です。

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後ろ姿と蕾は愛らしい。
posted by 理乃(ニックネーム) at 14:54| 福岡 ☁| Comment(0) | ●都府楼跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月11日

「更級日記」 菅原孝標女

更級日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
更級日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

「応天の門」関連書籍で読みました。
どこが関連?
菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は道真の六代目の子孫なのです。
この本がこんなにいとしいものとは気づきませんでした。
ここには1000年前の文学少女がいて、
こんなにバリバリ感情移入できる平安の作家は初めてでした。
名前が伝わってないので更ちゃんと呼びます。
更ちゃんはお父さんの菅原孝標の転勤で東国で育ちますが、
そこでは更ちゃん憧れの文学は手に入らず、
物語が読みたくてしょうがない生活を送ります。
いよいよお父さんが都に戻ることになり、
旅の途中の様子を記します。
鬱蒼とした足柄山の中から出てきた美しい遊女たち。
役人の娘とはまた違う哀しい人生を思います。
都に戻ると昼も夜もむさぼるように物語を読みふけります。
お父さんは引退し、お母さんは尼になり、お姉さんは亡くなり、
その子どもたちの面倒をみる更ちゃんは30代になります。
宮仕えをすることになりますが、すぐに結婚。
夫は優しい人でしたが、
宮仕えで物語の主人公のようなイカした彼が出てきて心ときめきますが、
ご縁はありませんでした。
結婚後、20年すると夫もなくなり、寂しい生活になります。
でもここでぼんやり過ごす更ちゃんではありませんでした。
50代で「更科日記」を書くのです。
よくわかっていませんが「夜半の目覚め」だって
「浜松中納言物語」だって更ちゃん作かもしれないと言われています。
物語に憧れ、すてきな男子に憧れた更ちゃん。
でも彼女の一生は思い描いたとおりにはなりませんでした。
その中で自分を見つめて作家となったのです。
更ちゃんのことが大好きになりました。
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:09| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月10日

「筑紫の風 憶良と旅人」吉森康夫

筑紫の風: 憶良と旅人
筑紫の風: 憶良と旅人

憶良と旅人が登場する歴史小説。
憶良は百済にいたときから描かれています。
生まれは660年。
百済が滅亡し、憶良の父、憶仁は4歳の憶良とともに倭国に亡命。
憶良は苦労して勉強し、42歳で遣唐使に。帰国後、国司に。
大宰府へ筑前守としてきたのは67歳のとき。
その翌年、大宰帥として下ってきたのが大伴旅人。
朝廷では骨肉の争いが起こり、藤原氏が台頭。
大宰府では憶良、旅人らが友情をはぐぐみ、
稀にみる歌の世界を築き上げたのです。
posted by 理乃(ニックネーム) at 18:00| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月09日

寅ヲ 鱗展

小鳥居小路の「ぎゃらりぃ吾亦紅」と
その奥の土蔵「侘」で寅ヲの個展が開催されています。

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独自の切り絵の技法、くいさき細工を用い、和の世界を表現。

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今回の目玉は土蔵のインスタレーション。

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太宰府に残る貴重な土蔵は昨年、
展示スペース「侘」として蘇りました。

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このスペースを見て得たインスピレーションは龍。
その鱗を切り絵で表現し、繋ぎ合わせ龍の形にしています。

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精緻な切り絵を、つなぎ目が分からないよう繋ぎ合わせていく、
気の遠くなるような作業。

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白き龍、赤き尾。
和の世界はこの土蔵にぴったり収まっていました。
会場では寅ヲという名前からは想像できない着物姿の作家がお待ちしています。
13日まで!

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posted by 理乃(ニックネーム) at 17:55| 福岡 ☔| Comment(0) | ★参道のお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

伊勢物語

伊勢物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
伊勢物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

「応天の門」関連で、在原業平がモデルと言われる「伊勢物語」を読みました。
「応天の門」に出てくる業平が高子を攫うシーンは六段。
「応天の門」では童女でしたが、こちらはもう少し大きくなっていそう。
主人公は太宰府にも来ています。
そこで自分をプレイボーイと噂する女性に、
「染川(藍染川のこと)をいつも渡っているあなたが色に染まらないということはないでしょう」と詠うと、
女性は「そんなのは濡れ衣だわ」と返します。
藍染川はこんな詠われ方をしていたのですね。
主人公は斎宮とも恋愛します。
惟喬親王(これたかしんのう)と鷹狩に行った際に詠んだ歌が
「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。
桜の魅力を詠って、すてきすぎてたまりません。
最後の歌は56歳で亡くなった臨終の歌で締めくくられています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 01:31| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月07日

九博 「京都醍醐寺 真言密教の宇宙」展

九博の「京都醍醐寺 真言密教の宇宙」展を見てきました。

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とてもよかったです。
太宰府にいながら密教美術の至宝、
国宝、重要文化財のオンパレードが見られるとは、
ほんとうにありがたいです。
中でも恋する仏像は平安時代の五大明王像。
こんなにお目目の大きい仏像は見たことない。
スリムな体型と躍動感あるポーズ。
大威徳明王のまたがる水牛のラブリーなこと!
火焔光背もメラメラと燃えている空気の流れが見えるよう。

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音声ガイドにみうらじゅんが特別出演。
おかしくて笑い声が漏れそうになりました(笑)
ああ、みうらじゅんのナマ解説で見たいものです。
至極の仏教美術、密教のこともよく分かるこの展示。
見逃してはソンです!
posted by 理乃(ニックネーム) at 18:19| 福岡 ☔| Comment(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月05日

「応天の門I」灰原薬

応天の門 (10) (BUNCH COMICS)
応天の門 (10) (BUNCH COMICS)


馬の頭をした七尺もある真っ黒な物の怪、馬頭鬼(めずき)。
剣を狙う鬼だという。
唐よりさらに西の国。
そこに興味を寄せる道真。
滅ぼされた国の民は奴隷になる定め。
巻末には神幸式大祭のレポートを掲載。
これで現在発行済みの10巻すべて読了。
11巻はこの夏発売!
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2019年02月04日

「応天の門H」灰原薬

応天の門 9 (BUNCH COMICS)
応天の門 9 (BUNCH COMICS)

貴族たちが乗る牛車。
乗り方は後ろから乗って、
降りる時は牛をのけて踏み台を置き、前から。
従五位以上でないと牛車使用は許されないという。
この巻では源融(みなもとのとおる)が別邸の庭を完成させて披露する。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:53| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「応天の門」G灰原薬

応天の門 8 (BUNCH COMICS)
応天の門 8 (BUNCH COMICS)


得業生試(とくぎょうしょうし)のための実力テスト、試。
いったいどんな問題が出されるのだろう?と思うが、
ここでは問題が提示されていて興味深い。
問一「漢詩における仏教と儒教について論じよ」
問二「山野における治水について論じよ」
さあ、どう書きましょうか??
道真の心に突き刺さる言葉。
それは「学問とは誰の為にあるのだ」。
posted by 理乃(ニックネーム) at 14:01| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「応天の門F」 灰原薬

応天の門 7 (BUNCH COMICS)
応天の門 7 (BUNCH COMICS)

天皇に嫁ぐため幽閉されている藤原高子が
退屈しのぎに読みたいという「李娃伝(りあでん)」。
「李娃伝」 (795) は中唐の伝奇小説。
白居易の弟、白行簡の作。
長安の妓女李娃におぼれた名家の息子が、
落ちぶれて乞食になるが、
再び李娃に出会い出世する物語。
中国の伝奇小説はまだ読んだことがなく、
いつか読みたいと思っているジャンル。

posted by 理乃(ニックネーム) at 13:50| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月01日

「応天の門」E灰原薬

応天の門 6 (BUNCH COMICS)
応天の門 6 (BUNCH COMICS)

菅原氏の私塾、菅家廊下。
どんなところだろうと想像していたものが描かれる。
それにはまず寝殿造りという建築様式を理解していないと。
菅家廊下で勉強する貴族たちの絵はなるほどこうだったのかと納得。
そこで道真の父、是善は言う。
「学ぶとはただ言われたことを繰り返すだけではない。旧きを知りて己の力で新しきを切り開くことが肝要なのだ」。
然り!
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:58| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「応天の門」D灰原薬

応天の門 5 (BUNCH COMICS)
応天の門 5 (BUNCH COMICS)


困った人、弱い者を見ると、かかわりたくないと思いつつ、
ついついかかわって人助けしてしまう若き日の道真。
後年、役人になって讃岐に赴任したおり、
善政を行ったという人柄と符合する。
都で魂鎮めの祭が催されるが、
見開きで伎楽の絵が描かれているのがうれしい。
政庁跡でなにか見られるとして、
ぜひ見たいのが伎楽だから。
在原業平と藤原高子が一瞬居合わせるシーンが切ない。
本当に引き合う二人の真剣な視線。
在原業平は高子と結ばれないゆえ、
女性遍歴を繰り返すのではないだろうか。
この時代、唐は混乱していた。
業平や道真が出入りする店の女主人、昭姫(しょうき)は誰に仕える女官だったのか?
密航してきた妖しい新たな登場人物は誰??
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:58| 福岡 ☔| Comment(0) | NEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする