太宰府天満宮でアートなお茶会をやっているので行ってきました。
夜の部と昼の部とあったので、
ここは雰囲気のある夜のかがり火茶会に行くことにしました。
障碍者にとって、正座でするお茶会は行きたくても行けないもの。
そこで車椅子のままで参加できるお茶会なのです。
健常者も車椅子を使用します。
会場設営は坂崎さん。
暗くなった天満宮の境内。
元の東屋がお茶会の場所です。
初めて乗る車椅子。

操作方法を習って奥へ進んでいきます。
突き当りに行くと左右に分かれ、廊下をくねくね回り、
部屋へたどり着きます。
その道筋は真っ暗で大仏の胎内にでも入ったよう。
どきどきしながら進んで着いたのは陰と陽の2つある部屋の暗い方。
おもてなしをしてくれたのは和田さん。
もう一つの部屋は茶人の中村梅坂さんの担当。
窓の外の菖蒲池にはかがり火がたかれ、
ときどき散る火の粉が幽玄です。

部屋の明かりは和蝋燭のみ。
初めに飛竜頭のお吸い物が出ました。
次にお神酒と八寸に乗った干しいちじくとままかりの酢漬け。
主菓子が出て、濃茶をいただきました。
そして干菓子が出てお薄。
あまりに暗く、いただいたものもよく見えません。

器の形が取っ手が付いていて、
発掘されたもののような古風な感じもして、
その造形にたいそう魅せられましたが、
これも障碍者が持ちやすいように考えて作られたものだそう
(田川市の伊藤明美さんの作品)。
暗闇の中の静かなお茶会。
お点前を拝見する静かな時間。
慌ただしい現代生活にあって、
なんと優雅でアートなお茶会だったことでしょう。
かがり火茶会は修了しましたが、
昼のお茶会は11/2(土)、3(日)、4(月休)と、まだあります。
ラベル:障碍の茶会