2019年12月31日

「まろ、ん?―大掴源氏物語」  小泉 吉宏

まろ、ん?―大掴源氏物語
まろ、ん?―大掴源氏物語

まさに源氏物語が大づかみできる漫画です。
なんと光源氏は栗の姿で描かれています(笑)
そしてまろと呼ばれています。
54帖もある源氏物語、どういうことが描かれているのかを
ざっと知ることができます。
これを見ても大宰府に滞在していた玉鬘は何度も登場し、
源氏物語の中でも重要人物とわかります。
玉鬘は源氏の想い人、夕顔の遺児。
源氏との逢瀬の途中急死した夕顔。
玉鬘は4歳で乳母一家に伴われて大宰府へやってきます。
乳母の夫太宰少弐が死去した後、
上京できないまま20歳になります。
その美貌ゆえに求婚者が多く、
中でも肥後の豪族大夫監は強引で、ついに京へ逃げ帰ります。
しかし夕顔を探す当てもなく、
参詣の旅の途中夕顔の侍女で今は源氏に仕える右近に再会。
右近の報告を受け源氏は玉鬘を自分の屋敷に迎え入れ、
後に玉鬘は髭黒と結婚することになります。
16年もの間、大宰府にいたという設定の玉鬘。
物語ではあるけれど、
どのあたりに住んでいたのか気になるところです。
posted by 理乃(ニックネーム) at 13:50| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ライトアップinまほろばの里 2019

太宰府の夜のイベントが大好きなのですが、
観世音寺と戒壇院で行われる「ライトアップinまほろばの里」を今年も見に行きました。

20191230_180322 - コピー.jpg

このイベントは人が少なく、ひっそりしているところもお気に入りです。
昨年からランタンウオールもあります。
昨年は蝋燭を入れた紙袋だったのが、
今年は別の色の紙を貼って絵が描かれていました。

20191230_180201 - コピー.jpg

モデルはかつての講堂のご本尊、聖観音菩薩坐像。
右手(来迎印)と左手に持った蓮の花です。
明日は17時頃〜翌午前3時頃まで。
posted by 理乃(ニックネーム) at 00:39| 福岡 ☁| Comment(0) | ●観世音寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月15日

「緋の天空」葉室麟

緋の天空 (集英社文庫)
緋の天空 (集英社文庫)


藤原不比等と県犬養橘三千代の娘で聖武天皇の皇后となった光明子が主人公の小説。
728年、光明皇后がやっと生んだ男の子、基王は夭折。
後継を巡る紛争の中で長屋王の変が起こります。
長屋王の変後の729年、光明子は王族以外から異例の皇后となります。
大宰府で梅花の宴が催されたのは730年のこと。
やがて光明皇后の娘の阿倍内親王は孝謙天皇として即位。
天然痘が流行して藤原四兄弟がすべて亡くなったり、
聖武天皇は不安な心そのままに都を転々と移したり、
光明皇后を取り巻く状況は困難なことばかり。
そんな悩み多い人生に寄り添った小説となっています。
この本でわたしの関心を最も引いたのは長屋王の息子、膳夫(かしわで)王。
光明子と膳夫は幼いころ心を通わせたという設定です。
梓澤要の小説「阿修羅」では阿修羅像のモデルは橘奈良麻呂でしたが、
葉室麟の小説では阿修羅像のモデルは膳夫とされています。
どちらにしても阿修羅像のメランコリックな表情は想像を掻き立ててやみません。
posted by 理乃(ニックネーム) at 17:31| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月05日

「悲歌大伴家持」 田中阿里子

田中阿里子の夫は作家の邦光史郎。
前回の太宰府ブックカフェで紹介するには間に合いませんでした。
やっと読了。
貴重な家持が主人公の一冊。
丹念にその生涯をたどっています。
藤原氏の台頭に反発し、血気逸る同族を押さえ、
なんとか古来からの豪族、大伴家を絶やさないことに腐心した家持。
人生の最後はそのかいもなく、謀反の罪をきせられ、
亡くなったあと、骨になっても息子永主とともに隠岐に流されました。
恩赦を受けたのは没後20年以上経過したのちのこと。
万葉集という最古の歌集を編纂した人もまた
政争に巻き込まれ翻弄された人でした。
その人も少年時代、そして長じても大宰府に滞在していました。
父が大宰府で催した梅花の宴のすべての歌を掲載し、
序までつけたために、今、大宰府は令和の里として脚光を浴びています。
旅人邸跡が人気を呼んでいますが、家持の足跡もまた重要です。

悲歌 大伴家持 (徳間文庫)
悲歌 大伴家持 (徳間文庫)
ラベル:大伴家持
posted by 理乃(ニックネーム) at 21:47| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする