2020年05月27日

「天智と天武〜新説・日本書紀〜@」】

天智と天武 ―新説・日本書紀―(1) (ビッグコミックス) - 中村真理子, 園村昌弘
天智と天武 ―新説・日本書紀―(1) (ビッグコミックス) - 中村真理子, 園村昌弘


これは面白い!
天智天皇と天武天皇の物語は小説に取り上げられることが多いのですが、
この漫画はこれまでの物語とまったく違う視点で描かれています。

物語は明治17年のある出来事から幕を開けます。
場所は法隆寺夢殿。
1200年も前から人目に触れることがなかった秘仏の扉をフェノロサが開けます。
そこにあったのはエジプトのミイラのように布でぐるぐる巻きにされた救世観音。
美しい像の光背は頭部に釘で打ち付けられていました!

そして場面は天智と天武の時代に逆行していきます。
現れたのは蘇我入鹿。
若く美しく、聡明で素直な顔立ちに、
これまでの蘇我入鹿のイメージが覆されます。
一方、天智天皇は冷酷な顔立ちに描かれています。
傍らにいる中臣鎌足はなんと百済の王子豊璋、
そして天武は蘇我入鹿と斉明天皇との子どもという設定に驚かされます。
やがて乙巳の変が起こり、入鹿は無惨にも天智に殺害されます。
数年後、登場した天武は入鹿の生き写しでした。
天智に仕えることとなる天武…。

この漫画の監修は岡村昌弘氏。
執筆において最も影響を受けたのが梅原猛の「隠された十字架」といいます。
作画の中村真理子さんの絵もすてきです。
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:12| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする