2020年08月23日

梅花の宴の人形作家 山村延Y氏

昨日、太宰府市役所の山村信榮(のぶひで)氏の
「梅花の宴 人形制作の背景」の講義がありました。
人形を制作したのは山村信榮氏のお父様の山村延Y(のぶあき)氏。
実に興味深いお話でした。

梅花の宴の人形が普通の博多人形と異なる所以がよく分かりました。
池袋モンパルナスの熱い灯が燃えていた東京で
少年期を過ごした延Y氏は戦後、博多に戻り博多人形師に入門。
独立後は彫刻家、安永良徳氏に指示。
そのため、クラフトとアートの両方に立ち位置を持つ作風が生まれました。
そういう目で梅花の宴の人形を見ると、
シンプルな絵付けに動きのある造形が見えてきます。

文化ふれあい館にある国分寺の七重塔のレプリカにある人形も延Y氏のもの。

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三体の人形を観察すると、物語があるようです。

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官人の見守る中、国分寺の偉い僧侶に別の僧侶が届け物をしているのでしょうか。

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瞠目すべきは届けるというアクションの僧の動き。

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小さい人形なのに、衣を翻し、
届けるという行為の一瞬を見事に切り取っています。
受け取る僧侶の威厳、官人のいかめしい表情。

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改めて山村延Y氏という人形作家の力量を感じました。
posted by 理乃(ニックネーム) at 14:23| 福岡 ☔| Comment(0) | ●国分寺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月21日

「天翔(あまかけ)る白日 小説大津皇子」@黒岩重吾

天翔る白日―小説 大津皇子 - 黒岩 重吾
天翔る白日―小説 大津皇子 - 黒岩 重吾

古代史を彩る皇子たちの中でも
大津皇子(おおつのみこ)はひときわ気になる存在です。

大津皇子は天武天皇の皇子に生まれながら
非業の死を遂げます。
白村江の戦いのため祖母が一族を率いて赴いた那大津で生まれたゆえに大津皇子。
母は天智天皇皇女の大田皇女。
同母姉が大伯皇女。妃は天智天皇皇女の山辺皇女。

『懐風藻』に、「状貌魁梧、器宇峻遠、幼年にして学を好み、
博覧にしてよく文を属す。壮なるにおよびて武を愛し、
多力にしてよく剣を撃つ。
性すこぶる放蕩にして、法度に拘わらず、
節を降して士を礼す。これによりて人多く付託す」とあります。

文武に優れ、人望がある実に魅力的な人物です。
母の大田皇女は鵜野讃良皇后(後の持統天皇)の姉。
元気であれば皇后のはずでしたが、
大津が4歳頃の時に薨去。
姉の大伯皇女は斎女とされました。
母が生きていれば運命は変わっていたと思いますが、
皇太子に選ばれたのは異母兄の草壁皇子。
鵜野讃良皇后と草壁にとって邪魔となった大津は
次第に追い詰められ、首をくくられることになるのです。

これはその間の事情を克明に描いた小説。
最終部分は哀れで涙を誘います。

大津皇子、大伯皇女、山辺皇女や愛した女性の歌が、
当時の人々の心情を今に伝えます。

*ウィキペディア参照
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:57| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月20日

天智と天武〜新説・日本書紀D@原案監修:岡村昌弘 漫画:中村真理子

天智と天武 ―新説・日本書紀―(5) (ビッグコミックス) - 園村昌弘, 中村真理子
天智と天武 ―新説・日本書紀―(5) (ビッグコミックス) - 園村昌弘, 中村真理子


斉明天皇、朝倉橘広庭宮で崩御。
それは朝鮮出兵に気乗りしない斉明天皇に苛立った
中大兄皇子が自ら手にかけたものでした。
大友皇子は中大兄皇子と瓜二つに育っていきます。
朝鮮を我のものにしようとする中大兄皇子は出兵の準備を進めます。
Eはいよいよ白村江の戦い。
どう描かれているのか楽しみです。
中村真理子氏は建物の描写も素晴らしく、
次々に現れる歴史の中の建造物が見られるもの楽しみです。
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:50| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蘇我の娘の古事記@周防柳

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫) - 周防柳
蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫) - 周防柳

これは面白かったです。
蘇我入鹿が討たれた乙巳の変後の時代。
国史編纂に力を注ぐ父のもとで育つ仲の良い兄妹、ヤマドリとコダマが主人公。
盲目の妹コダマはおそるべき記憶力の持ち主で、
語り部が語る物語を一度で記憶します。
けれど日本の黎明に揺れる政争が二人を巻き込んでいきます。
兄妹でありながら、強く惹かれる二人。
実はコダマには秘密がありました。
飛鳥時代を背景にしたヤマドリとコダマのラブストーリー!
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:20| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

「落日の王子 蘇我入鹿」黒岩重吾

蘇我入鹿 落日の王子(上) (文春文庫 (182‐19)) - 黒岩 重吾
蘇我入鹿 落日の王子(上) (文春文庫 (182‐19)) - 黒岩 重吾

落日の王子 蘇我入鹿(下) (文春文庫) - 黒岩 重吾
落日の王子 蘇我入鹿(下) (文春文庫) - 黒岩 重吾

古代史ものの現代小説を読んでいますが、
今回は黒岩重吾の入鹿を主人公にしたもの。
前回は中大兄皇子を主人公にしたものを読みましが、
よくいろんな人物に視点を変えて書けるものだと感心します。
倭の国を支配しようとするぎらぎらした野望を持った入鹿。
夫を亡くした皇極女帝とも関係を持ちます。
がっしりとした体と太い眉に大きな目が強い意志を感じさせる入鹿。
蘇我本宗家・蘇我蝦夷の長子として、さらなる権力を持とうと画策。
それが潰えるのはご存じのとおり。
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:08| 福岡 ☁| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月06日

2020.7.30横岳崇福寺跡巡りF大応国師無縫塔

7月の終わりの横武崇福寺跡巡りのラストです。
行路を通り、階段を上ると崇福寺別院(昭和48年以降に再建)に出ます。
山門右手に道があるので上っていきます。

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本堂は塀越しに見ることができます。

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道を挟んで反対側にあるのが大応国師の無縫塔(分骨塔)。

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大応国師は崇福寺に30年以上滞在し、
寺を大きくした人物です。

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南へ下り、白川公民館の前の道を通って戻ることにします。
白川公民館の前の道を流れているのが白川。

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小さな川ですが、勢いよく水音を立てて流れていました。
道なりに進むと御笠川に出ますが、
ここで白川の水は御笠川に合流します。
残されたわずかな手がかりから
鎌倉時代の横岳崇福寺を想像するコアな太宰府巡りでした。
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:34| 福岡 ☀| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月05日

2020.7.30横岳崇福寺跡巡りE行路

毘盧庵跡から住宅街を抜けて元の横岳八幡宮に戻ります。

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横岳八幡宮

途中にある駐車場にはかつて白蓮池という池があったようです。
瑞雲寺を正面に見て、右手の細い道を進みます。
だんだん鬱蒼としてきます。
ここが横岳山諸伽藍圖に描かれている行路のようです。

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行路

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横岳山諸伽藍圖

突き当たると、左に階段があるので上がります。
崇福寺別院の山門に行き当たりますが、
一般には閉ざされていて、入ることはできません。

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崇福寺別院

posted by 理乃(ニックネーム) at 12:14| 福岡 🌁| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月04日

横岳崇福寺跡巡りD毘盧庵跡

法堂跡から東観世公民館へ回り、
長松嶺の位置を確認したら、
観世音寺6丁目1の区画まで東に進みます。
丸石で囲われた一段高いところがあります。
そこが毘盧庵跡。

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横岳山諸伽藍圖では毘盧庵は長松嶺の麓にあるので、
場所を移されたもののようです。

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背の高い石碑が目立つのですぐ分かります。
石碑の表面には
「勅諡普済大聖禅師塔所 崇福寺毘盧庵跡」と刻まれています。
普済大聖禅師とは鎌倉〜南北朝時代に活躍した
筑前生まれの僧、可翁宗然(かおうそうねん)の諡号。
可翁宗然は元に渡り、帰国後崇福寺にやってきました。
のちに南禅寺に移り、
晩年は東山に天潤庵を建てて隠棲しました。

ラベル:毘盧庵跡
posted by 理乃(ニックネーム) at 11:39| 福岡 🌁| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月03日

横岳崇福寺跡巡りC長松嶺

法堂跡の案内板を見ると、
右下に1967年の調査風景の写真があります。

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昭和42年、東観世団地造成にあたり、
九大の建築学講座が中心となって調査を行ったとあります。
写真は東側から撮影されたもの。
礎石が写っています。
奥にはかつて寺の名勝と呼ばれた長松嶺(ちょうしょうれい)が見えます。
嶺の上まで続く階段もあるようです。
長松嶺は今の東観世公民館の背後の山のようです。

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太宰府横岳諸伽藍圖左に長松嶺と詠めます。

*写真は案内板より
(つづく)
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:03| 福岡 ☁| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヘブンリーブルー

自然が作り出す色彩は
どんな絵の具でも再現できないと思う。
種から育てた朝顔・ヘブンリーブルー。

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posted by 理乃(ニックネーム) at 11:34| 福岡 ☁| Comment(0) | ★まほろばの花たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月02日

横岳崇福寺跡巡りB法堂跡・真額山・丸山

階段を上って北に進むと、
すぐ法堂(はっとう)跡があります。

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法堂は礎石建ての中心建物でした。
地図を見ると、法堂の上には庫裡と方丈があったようですが、
今は駐車場と住宅地となっています。

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地図には背後の山は真額山(地元では「まぶてやま」ともいう)、
右手は丸山と描かれています。
写真に写る山がそうです。
右手の山は丸くこんもりとしていて、名前の由来が分かります。
この場所を中心して左右に塔頭などが建ち並んでいたわけですが、
それは残されていません。
天正14(1586)年の岩屋城の戦いで全山焼失し、
その後崇福寺は黒田家の菩提寺として博多へ移され、
さらに高度経済成長期に宅地化されたためです。
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:05| 福岡 ☁| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

横岳崇福寺跡巡りA山門への森の道

横岳通りを進んでいくと、
突き当りに横岳八幡宮があります。
その右手に瑞雲寺(崇福寺の塔頭)の山門がありますが、
閉じられていて入ることはできません。

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以前、拙著「麗し太宰府」の取材の際、
偶然ご住職が外出から帰って来られて、
中をご案内いただき、
そのとき撮影した室町時代のものとされる庭園の遺構をご紹介しておきます。

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瑞雲寺山門を内側から眺めたところ

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瑞雲寺の室町時代のものとされる庭園遺構

さて、瑞雲寺の山門と横岳八幡宮裏手の間に道があるので、
ここから森に沿って歩きます。

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横岳諸伽藍圖を見ていただくと、
このあたりが横岳崇福寺の入り口であると思われます。

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暑かった陽射しも森の緑に遮られ、涼しい風が吹いてきます。

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小道を行き着くと、急な階段があり、
上ると住宅地(昭和40年代に開発された東観世団地)が開けます。
このあたりに山門、仏殿があったと思われます。
ラベル:瑞雲寺
posted by 理乃(ニックネーム) at 13:06| 福岡 ☁| Comment(0) | ●横岳崇福寺跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パイナップルリリー

お隣さんからいただいたパイナップルリリーが
花をつけました💕

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パイナップルみたいです。
1年を通して戸外の日当たりの良い場所で管理。
耐暑性、耐寒性ともに強く、
戸外で越冬可能とのこと。
たのもしい植物です。

posted by 理乃(ニックネーム) at 11:33| 福岡 ☁| Comment(0) | ★まほろばの花たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする