2014年05月17日

楝の花の花盛り

万葉の花、楝(おうち)。
その花は、薄い紫で、楚々として上品で、万葉美人を彷彿とさせます。
目立たなくて、通りすぎてしまうけど、
近づくとふわっとした芳香に包まれます。

さて、その花が咲いていると聞いて
見に行きました。

ぼうっとした薄紫の煙のような花を見つけました。

あふち2014_1.jpg

楝(おうち)というのは古名で今ではセンダンと呼ばれています。

あふち20142_1.jpg

この花を見て万葉らしさを感じるのは
山上憶良が歌っているからでしょう。

「妹(いも)が見し 棟(おうち)の花は散りぬべし
 我が泣く涙(なみた) いまだ干(ひ)なくに」

愛しい人が見ていた棟の花は散ってしまうよ
わたしの涙はまだ乾かないのに

728年、大宰府長官大伴旅人は愛する妻に死なれます。
山上憶良は旅人の気持ちになって、この歌を詠みました。

あふち20143_1.jpg

旅人の悲しみをかわりに歌った山上憶良の優しさを感じます。
会ってみたい。憶良に。。。

この木の下にはベンチがあります。
寝そべって棟の花を見上げていると
風がこの木を揺すります。
そしてはらはらと花びらが落ちてきます。
万葉の美女のように儚い花の命です。。。

あふち20144_1.jpg
posted by 理乃(ニックネーム) at 21:48| 福岡 ☁| Comment(0) | ●文化ふれあい館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: