本日仕事帰りに立ち寄ることができました。
この大黒天像が見られるのは年に二日だけ。
大黒天像は最澄の作と伝えられ、かつては宝満山にあったもの。
大雪で山中に閉ざされた行者たちに塩をもたらしたという伝説が残っているそう。
近づくと旗が立っていました。
このあたりは戦争で焼けなかったということ。
なんともいい感じです。
お堂に入り、やっと大黒天像とご対面。
黒光りして、なんともよいお姿です。
クスノキの一本作り。
虫食いの穴と割れもありますが、
これまで見たどんな大黒天とも違います。
ふくぶくしく、どっしりして、いつまでも見ていたい気になりました。
700円の福引は参拝者が引くと、太鼓を鳴らして景品の名を言います。
威勢がよく気持ちがいい。
わたしもやってみました。小判が出ました。
小判は100本に1本しかないということでした。
参拝が終わると右手の喫茶店でぜんざいをいただけるご接待がありました。
博多のぜんざいは甘く、黄色いてんこ盛りたくわん付き。これですね。
中に入るとご住職がいらっしゃって、お話を聞けました。
元々寶照院は百段がんぎの右奥にあった奥の坊だったということ。
そして御住職こそ、宝満山の護摩焚きで問答をされていた方なのでした。
明治の廃仏毀釈で宝満山を去ったあと糸島に寶照院を作り、
その後博多で途絶えていた智楽院に呼ばれて移ってきたのだそう。
では智楽院のご本尊は?と問えば、それは秘仏で公開しないとのこと。
わずか6.5cmの北辰妙見大菩薩像。
お写真を見せていただきましたが、そんなに小さいとは思えない精巧なものでした。
大黒天像は12月2日と3日のみのご開帳。
次に見られるのは一年先のことですが、
ぜひ一度お出かけください。
【関連する記事】