2016年01月20日

あっぷっぷ講座 小澤俊夫先生『子どもに明るい未来をおくろう』

1月20日。「絵本の店あっぷっぷ」であった昔話研究家の小澤俊夫先生の講演の覚書です。

●昔話が伝えるもの:
 @子どもの成長
 A自然との付き合い
 Bいのち

●「わらしべ長者」
農民の末っ子が最初に持っていたワラを次々に物々交換して最後は長者の娘婿になる話。
これは獲得したものと合致するものと出合うと、次の段階に有効に進めることを示唆している。

●シンデレラ
シンデレラは本当は3回舞踊会に行く。
灰の中で寝ていたシンデレラは舞踊会に行きたくて、実の母の墓に行く。
そこのはしばみの木にいた白い鳥がシンデレラにドレスを与える。
白い鳥は死者の魂の化身。
人が死んでも魂は墓にとどまるという民間信仰。

ダーティーな子どもでも、本当は美しい。
どんな子どもでも美しくなりたいと思っている。
美しい姿になったとき誰かに認めてもらいたいと思う。
それは親、先生、祖父母や近所の人。

子どもは振り子のように行動する。
どこかへ行っても、きっと戻ってくる。
それを待ってやろう。

●形式意思
生きているもの、芸術作品は形式意思を持っている。
そうありたいという内的意思を持っている。
子どもは伸びようと思っている。

●土地のことば
方言は差別語。
方言はきたないものとして暴力的に土地のことばを捨てさせた。
沖縄には方言札というものまであった。

●50音
50音に単純化して日本語はだめになった。

●平和
昔話は生の声で語るのがいい。
でも昔話をするには平和であることがなにより大切。
昭和5年生まれのわたしは中2で勤労部員になった。
火薬工場で手榴弾や爆撃機の爆弾を作った。
その時代、絵描きの教師が言った言葉が忘れらない。
「おまえたち、今日の今を充実できないで、
明日の今を充実できると思っているのか!」
戦争が終わり、憲法ができ、自由を獲得したときはうれしかった。
70年間守ってきた憲法が今壊れようとしている。
異常事態の今、時流に流されないでほしい。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:17| 福岡 ☁| Comment(2) | ★日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あの会場で、あれだけの女性陣に囲まれて、ポチポチといた男性の一人です。「わらしべ長者」には腹を抱えて笑います。今、この話を聞いたことを誰かに、肩をゆすって感謝したい気持ちです。また、小澤先生の講演内容をコンパクトにまとめる理乃さんの力量に感心しています。「太宰府便り」、これからも楽しみにしています。
Posted by at 2016年01月21日 10:04
返信が遅れましてもうしわけありません。
会場にいらっしゃったんですね。
小澤先生は、何よりそのお人柄に心酔しています。
太宰府便り、地味ではありますが、続けてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 理乃 at 2016年02月01日 01:33
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