2016年11月15日

読書memo:詩人・菅原道真 うつしの美学/大岡信

ライフワークにしていこうと思っている太宰府の文学。
先週臥せっている間に一気に読むことができたのがこの本。
神様として政治家としての菅原道真の言説は多々あれど、
詩人としての道真に関する本はなかなかありません。
でも秀逸な本がありました。
道真の和歌は有名ですが、彼は漢詩の第一人者でありました。
しかも太宰府に左遷されてから素晴らしい詩を残しています。
それが「菅家後集(かんけこうしゅう)」。
「菅家文草 菅家後集」の校注者、川口久雄はこう書いています。

「道真は晴れのとき、公のときは
繊細妖艶を極めた美の世界を言葉で構築した。
わたくしのとき、ひとりのときには
人間の奥底にひそむやむにやまれぬ名づけがたいものに肉迫して、
これに表現を与えた。
彼は十世紀の列島社会において、
言葉の真の意味で文学したひとりの人間といえよう。
彼はわが文学史上の上で、和漢ふたつの領域に出入りした
まれにみることばの魔術師であり、ことばとの格闘者であった。」

この本を読んで太宰府天満宮に行くときは、
詩の神様として道真公をお参りしようと、改めて思いました。
府の南館で道真が織り出した詩の数々。。。
もっとそこに目を向けなければならないと感じています。

詩人・菅原道真―うつしの美学 (岩波現代文庫) -
詩人・菅原道真―うつしの美学 (岩波現代文庫) -
posted by 理乃(ニックネーム) at 13:44| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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