2017年04月25日

『小説 立花宗茂(むねしげ)』童門冬二(どうもんふゆじ)

読書のターゲットに太宰府関連本を入れているのだが、
これはその一つ。
立花宗茂は岩屋城の闘いで壮絶な死を遂げた高橋紹運の息子。
高橋紹運はキリシタン大名の大友宗麟の忠臣だった。
最期まで忠義を尽くした上に討ち死にすることになった。
数々の武将が宗麟から離れていく状況で、
高橋紹運と共に忠臣であり続けたのが立花道雪。
息子がいなかった道雪は娘、ァ千代(ぎんちよ)を城主に決めていた。
その後、養子となって立花城へ入ったのが宗茂だった。
故にァ千代とは上手くいかず子どもにも恵まれなかった。
やがて豊臣配下につき柳川藩城主となる。朝鮮出兵でも大活躍。

このあたりまでは知っていたのだが、
関ヶ原の戦いで豊臣方につき改易されてからの浪人時代、
そして江戸幕府に仕え、陸奥棚倉の領主となり、
その後柳川藩に返り咲いたという史実は知らなかった。
旧領を回復した武将は宗茂ただ一人ということだ。
なんという数奇な運命。
改易を受けたあと、家臣に生活の面倒をみてもらいながら無為に過ごす日々があり、
陸奥の領主になっていたとは驚きだった。
戦国時代の忠義というものには理解を示せないが、
時代を果敢に生き切った武将の人生を丹念に追った一冊。

宗茂は幼いころ父高橋紹運の元で、
この太宰府の地で武術を鍛えていたのだろう。
その後、岩屋城の闘いで流れた多くの血。
今も五条あたりに多く残る石碑がそれを偲ばせる。

全一冊 小説立花宗茂 (集英社文庫) -
全一冊 小説立花宗茂 (集英社文庫) -
posted by 理乃(ニックネーム) at 13:03| 福岡 ☁| Comment(2) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柳川では立花宗茂でNHK大河ドラマをという動きがあるようですね。
太宰府も歴史舞台のひとつですね。
Posted by はなちゃん at 2017年04月26日 11:40
はなちゃんさま

お久しぶりです。
大河ドラマになるといいですね!
太宰府を舞台に古代モノのドラマも見たいです。
Posted by 理乃 at 2017年05月13日 12:07
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