都府楼跡前のお茶屋さん三十三茶屋さんで寅ヲさんという作家の
切り絵展が開催されています。
5月6日まで。

作者とはご縁があって一年ほど前に知り合いました。
切り絵というと黒い紙を切るというイメージがありますが、
寅ヲさんが使うのは色とりどりの和紙。
思い描いて作品展を見ると、違っているのでユニークなんだなと思います。
独学のなせる業なのかもしれません。
切り絵を組み合わせているのも珍しい。

今回は花がモチーフ。
その花も桔梗、クチナシなどで、日本風。
そのデザインを見ていると仏像の光輪のような曼荼羅のような感じもします。
それは寅ヲさんが太宰府という土地で暮らしている作用なのかもしれません。
カットする道具はカッターですが、
そこから導き出される線は優美で繊細で女性らしいもの。
かねてより仏像というと男性仏師が作ったもの、
仏画というと男性絵師が描いたもので
女性仏師というのはいたのでしょうか?
古の女性たちが仏像を彫ったら、仏画を描いたら
きっとこういう優美なものができたのではという想像を巡らしてしまいます。

カッターで紙を切る作業は根気のいるもの。
その過程は無になる、仏教の修行のようなものなのかも。
細部に目を凝らしつつ、全体を俯瞰するとまたイメージは別なものに飛躍する面白さ。
まだ始めて3年という切り絵。
この先の展開が楽しみです。

このゴールデンウィーク、都府楼跡に憩いに来られる方は多いことと思います。
お茶飲みがてら切り絵展もよろしく。
ゴールデンウィークには三十三茶屋の人気メニュー「抹茶ソフト」も登場。
こちらもよろしくです。
posted by Rino(ニックネーム) at 18:04| 福岡 |
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★三十三茶屋
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