蔵司は平成21年から発掘調査が行われていて、
普段は立ち入ることができません。
古代の大宰府は九州全体の行政、軍事、外交を担当した
地方最大の役所でした。
蔵司は政庁の左手の丘陵にあり、
九州各地から集められた綿や絹などの調庸物を収納管理していたと考えられています。
奥には客館跡かもしれないという大きな建物跡も発掘されています。
今回の説明は平成28年から発掘されている政庁に近い側のコの字型の建物跡。
丘陵いっぱいに広がる建物跡に感動しました。
7世紀末から始まる建物の建築。
九州各地から集められた品々が広場を囲む倉庫群に続々と運び込まれていた時代があったのですね。
蔵司跡には美しい竹林と大樹があり、ツワブキも咲いていました。
今は発掘で入れないけれど、ゆっくり散歩してみたい場所です。

