2012年01月23日

月照の歌碑

天満宮の参道の入口付近にある「松屋」さん。
奥に美しいお庭があることは
もう何度もご紹介してきました。

月照歌碑3_1.jpg

今日は、このお庭にある月照の歌碑の写真をアップします。

この歌碑に映された月照の書は
松屋さんが所蔵されているものです。

月照は、文化10年(1813)生まれ。
22歳で清水寺の住職となっています。
幕末、尊皇攘夷に傾倒。
西郷隆盛と親交があり、安政の大獄の際、
西郷と共に京を追われ、薩摩に下る途中で松屋に身を隠すのです。
ところが薩摩に着いても、体制が変わった薩摩藩に追放され、
西郷と共に錦江湾に入水して亡くなるのです。
西郷さんは一命を取り留めるのですが…。

さて、松屋所蔵の書は、
かくまってくれた松屋の主人、栗原孫兵衛さん宛てのもの。

この書は歌碑にされ、
松屋の中庭に置かれています。

月照歌碑_1_1.jpg

月照歌碑2_1.jpg

「ことの葉の
 花を
 あるしに
 旅ねする
この松かけは
 千よも
 わすれし」

お礼の言葉を花にして主に贈りたい
旅の途上で泊めていただいたこの松屋へのご恩は
いつまでも忘れることはないでしょう
posted by Rino(ニックネーム) at 01:53| 福岡 ☔| Comment(2) | ●月照歌碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする