
この階段を上って行った先には鬼子母神が祀られているお堂があります。
ここはオカッテンサンと呼ばれています。
今日、この下を通ると独特の香りがしました。
定家葛です。

定家葛とは無論藤原定家のこと。
定家は後白河上皇の皇女の式子内親王(しきしないしんのう)と恋をしました。
当時の皇女は生涯を独身で過ごし恋愛は禁じられていました。
二人の恋は忍ぶ恋。
二人は結ばれることなく内親王は49歳で死去。
のちに亡くなった定家は同じ墓所に葬られます。
その後、定家の墓から伸びてきたのが定家葛。
そのつるは長く伸び、近くにあった式子内親王の墓にだきつくように
からみついたのだかとか。。。

恋の情念の花、定家葛。
むせ返るようなその香りは強い情念によるものでしょうか。。。
