2023年09月02日

九博「憧れの東洋陶磁」

夏休みだったのに忙しく九博展示もすべり込みセーフ。

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ちょっと陶磁器のお勉強。
太宰府関連のものがありました。

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文化交流展示室へも行って長居をしてしまいました。
「さわって体験 本物のひみつ」で仏像の瞳を入れ込む体験ができたのは最高でした!
さらにミュージアムシアターでは太宰府の新作ができていてこれも楽しめました。
ラベル:東洋陶磁
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2023年01月29日

2023.1.29九博 加耶展

加耶(かや)は3世紀から6世紀にかけて、
朝鮮半島中南部に興った国々の総称。

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鉄で栄え、金で飾った加耶諸国は、
古墳時代の日本に多大な影響を与えました。
562年に滅亡するまでの加耶の興亡を辿る展覧会は
加耶を知るまたとない機会でした。

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五郎山古墳の馬についているもの、
なにかと思っていたら「蛇行状鉄器」らしいということ。

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ラベル:加耶展 加耶
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2022年03月30日

2022.3.30 九博雲海桜

太宰府の梅の名所として見落としてはならないのが九博雲海桜。
美しすぎる枝垂れ桜の海です。

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2022年02月12日

九博:「最澄と天台宗のすべて」楽しく学ぼう天台ビギナーズ〜歴史と美術〜

二度目の「最澄と天台宗のすべて」展。
お目当ては特別リレー講座「楽しく学ぼう天台ビギナーズ〜歴史と美術〜」
(九博研究員:大澤信氏)を拝聴するため。
最澄と天台宗の流れを勉強できてとてもよかったです。
音声ガイドでも流れなかった新たな知識を得られました。
壁紙を変えたりとか、
展示の仕方も説明を受けなければ見落としてました。
そして秘仏「菩薩遊戯坐像」。
右足の親指を少し持ち上げているところまでは見てなかったです。
そしてそして右手の美しさ。
その長い爪は再度会場で見てもよく見えませんでした。
ですので、会場入口の拡大されたこの看板で確認してから入場するとよいと思います。

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2021年08月19日

九博:范道生展

アーティスト范道生(はんどうせい)の仏像は何度でも会いたくなります。
「皇室の名宝」展後期を見に行ったので、今回二度目。
范道生(1635〜1670)は1660年に長崎にやってきた明の仏師。
長崎で福済寺と興福寺の仏像や道教神像を造りました。
1663年には日本黄檗宗開祖・隠元禅師から
宇治の萬福寺招かれて約1年間仏像を造りました。
萬福寺の整備が一段落すると
父の古稀を祝うため広南(ベトナム)に向かいました。
萬福寺の仏像造りを再開するため再び渡航しますが、
滞留が認められず
帰国を命じられるなかで病没したそうです。
享年36歳。
なんという若さ。
独特の才能は失われてしまいました。
迫力を持って迫ってくるその造形・・・。
すごく范道生に会ってみたいです。

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エントランス

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長崎で造られた達磨像。
こんなすてきな達磨像ははじめて。

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十八羅漢坐像羅怙羅尊者
京都・萬福寺
羅怙羅は出家前の釈迦の子ども。
自分の胸を開き、誰でも心の中に仏はいると示しています。

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左:長崎興福寺の韋駄天立像
右:長崎興福寺の関帝倚像

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長崎興福寺の三官大帝倚像

会期は10月10日(日)まで。
文化交流展示室 第11室。
撮影可。
*九博HP参照
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2021年07月21日

九博:皇室の名宝

昨日の初日、九博の「皇室の名宝」展に行ってきました。

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見応えたっぷりです。
若冲の濃密な絵の謎解きができた気がしました。
鶏を描いても、植物の一本一本も迫ってくるのは
すべての生命が大切だという精神からだと。
すべての生命に均等に注がれる眼差し、
それが若冲。
4階で開催中の「范道生(はんどうせい)」の
インパクトありすぎの仏像もお見逃しなく!

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明らかに日本の仏師とは異なります。
ラベル:若冲 范道生
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2021年02月10日

九博の「中宮寺の国宝」展

九博の「中宮寺の国宝」展に行ってきました。
国宝の「菩薩半跏思惟像」の美しいこと!

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気品あふれるお顔にアルカイックスマイル。
腕のライン、指のライン、全体のバランスの美しさ。
この像を創った仏師の技量と精神にただ感動するばかり。
博物館で展示されるからこそ、
周囲をぐるっと見られる恩恵を受けられます。
遠い飛鳥時代。
けれど芸術は時を超えられる。
会期は3月21日までですが、
同じく国宝の「天寿国繡帳」は傷みやすいため、
2月21日までの展示となっています。
オンラインで予約を推奨します。

◆九博の「中宮寺の国宝」展
https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s59.html?fbclid=IwAR1M3QBiWs_YE3OVH9kTgUhuxFET1b0tRyC7IJsFJc1FlmFufuXU5V3lHGI
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2020年06月09日

針聞書ラムネ菓子(虫整錠)@九博ミュージアムショップ

九博ミュージアムショップのオリジナル商品「虫整錠」。

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針聞書とは戦国時代に元行という人が書いた針の書。
その中に五積、六聚など、
病気を起こすと考えられた想像上の虫(はらのむし)が描かれています。
このラムネ菓子ははらのむしたちをモチーフに薬を真似て作らています。

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わたしはスーパーでも思い出したらラムネ菓子を買います。
ラムネ菓子はほとんどブドウ糖。
疲れた脳のエネルギー源です。

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2019年09月07日

九博 東九州神楽人の祭典

九博であった「東九州神楽人の祭典」を見てきました。
神楽好きの心を満たしました。
全部見たことのない演目でした。

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@苅田町 南原神楽講「御先弐ノ切(みさきにのきり)」

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これは猿田彦。

Aみやこ町 光冨保存会「手草(たぐさ)」

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優雅な神楽。

B上毛郡 友枝神楽「剣舞(つるぎのまい)」

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くるくる回転がすごかったです。

C豊前市 大村神楽講「乱駈仙(みだれみさき)」

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アメノウズメ(男性が演じます)と猿田彦が二組登場し、
とても力強い神楽でした。

D宮崎県 高鍋神楽保存会「神武神楽」

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語りのある神楽です。

てんつく てんつく どっどんどん
太鼓のリズムは心臓の鼓動に似ていて、
日本人の血を騒がせます。
五穀豊穣を祈る神楽。
一足早く実りの秋を堪能した気持ちになりました。
ラベル:神楽
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2019年04月28日

「快慶・定慶のみほとけ」展@九博

卒倒しそうな奇跡の仏像群。
堪能しました。
贅沢なゴールデンウィークの始まりです。

GW初日の今日。
意外にも太宰府は渋滞もなく、
九州国立博物館も混雑なしで、
ゆったりと仏像鑑賞できました。

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2018年08月26日

九博 シンポジウム「魏志倭人伝のクニグニネットワーク」 - クニグニをつなぐ道をたどる -

九博のシンポジウム「魏志倭人伝のクニグニネットワーク」
- クニグニをつなぐ道をたどる -に行ってきました。

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基調講演は西谷正(九州大学名誉教授)先生の「魏志倭人伝の世界」。
事例講演は早川和子(考古イラストレーター)先生の「弥生時代の遺跡を取り巻く風景」。
リレートークはクニグニがあった各市町担当者による地域紹介。
魏の使いがやってきてたどったクニグニ、
対馬国、一支国、末盧國、伊都国、奴国、不弥国の風景を想像しながら聞きました。
考古イラストレーターの早川和子さんのお話が聞けたのもよかった。
早川さんの絵、元アニメーターということで人物に血が通っていて、
ほのぼのして好きです。

※パンフ表紙のイラストは早川和子さん。
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2018年06月13日

九博「至上の印象派展

デイサービス拒否の母のために自前でやっているデイサービス。
本日は九博の「至上の印象派展」へ連れていきました。
先週の土曜日、観世音寺界隈でブックカフェをしていたとき、
政庁通りが渋滞していましたが、
平日の今日、まさかの混雑。
駐車場は満杯!
ものすごい人気なんですね。
さて、朝、具合の悪かったはずの母は絵を見て少し元気になりました。
母には美術や映画が効くようです。
写真の2作(一部)は撮影自由の皆さまお目当ての作品。

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わたしのお気に入りはブラックの「ヴァイオリニスト」でした。
posted by Rino(ニックネーム) at 16:22| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

九博 六郷満山展

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この鬼大師坐像に会いたくて、行ってきました。
大好きな国東の山岳仏教文化。
不思議な鬼で頭の位置から手が生えています。
素晴らしかったのは矜羯羅(こんがら)童子立像と制吒迦(せいたか)童子立像。
平安時代の作ですがふくよかなからだに独特のポーズ。
とても印象深いものでした。
秀逸な仏像のオンパレードに、この地に咲いた仏教文化の奥深さを知ります。
展示がまたいいんですよ。
ゆっくり時間をかけて国東の寺を巡りたい欲求に駆られました。
高校時代、父が両子寺に連れて行ってくれたとき、
独特の空気を肌で感じました。
見損ねてしまったのが国東岩戸寺修正鬼会の公演。
でも会場で映像は見られました。
森弘子先生の監修で今年制作されたもの。
これは九博のサイトの西都太宰府の映像アーカイブスで見ることができます。
福を招く鬼は不思議な存在で強く惹きつけられます。
ミュージアムホールで院内童龍太鼓((宇佐市)を見ることができました。
子どもたちの迫力ある演奏が素晴らしかったです。
週2日2時間練習するそうです。
建物の外では物産展もあり、かぼすの掴み取りで新鮮なかぼすも入手。
よい秋の一日でした。
posted by Rino(ニックネーム) at 17:12| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月18日

ラスコー展

初めて夜の九博に行ってきました。
観光客が太宰府から出るために混み合う道を逆走。
静かになった九博へ向かいます。
ゆったりと「ラスコー展」を見ることができました。
フランスで少し暮らしたとき、
同じアキテーヌ地方にいたのだけど、行けなかったラスコーの洞窟。
なんと太宰府へやってきてくれました。
大人も子どもも楽しめる展示。
ラスコーの壁画を描いた2万年も前のクロマニヨン人のことがよく分かります。
それにしても何という芸術的な絵画。

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ラスコー洞窟壁画を精巧な模型で再現しているので、
その大きさが理解できます。

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エリザベット・デナスが作成したクロマニヨン人の生き人形がリアル。
現代にもこんな顔のフランス人、たくさんいるような。

会場には謎のクロマニヨン語を話す生クロマニヨン人が出現。

「クー、ザッパ、ジュボーン」
「ロー?」
笑える言語(笑)

金曜、土曜は午後8時まで。
暑い夏は夜の九博がオススメです。
posted by Rino(ニックネーム) at 22:07| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

九州国立博物館 「京都高山寺と明恵上人 特別公開 鳥獣戯画展」

なんだかとても忙しくて「鳥獣戯画展」も駆け込みセーフの状態。

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閉館2日前だったので、どんなに多いとこかと恐れつつ行ったのですが、
30分待ちだったのでまずまず。
お目当ては鳥獣戯画。

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鳥獣戯画と言えばに擬人化したウサギ・カエル・サル。
わたしのイメージもにウサギ・カエル・サル。
でもやっぱり本物を見に行くと違います。
ウサギ・カエル・サルばかりではありませんでした。
なんと、わたしの愛する麒麟もいた!

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※写真は九博の提供です。

まあ、なんと上手いんでしょう!
800年も前のものだなんて思えません。
グッズも大人気で2階でなく1階に売り場が作られていました。
日本人は鳥獣戯画が大好きなんだなあ。
漫画の原点だものね。
わたしは鳥獣戯画にも連なる百鬼夜行絵巻も大好きですが。

九博の特別展は今年は終了。
次回の特別展は来年のお正月から。 『宗像・沖ノ島と大和朝廷』展。
それまではちょっと静かな九博ですね。
入り口には最後の蓮の花が咲いていました。

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ミュージアムショップには拙著も置いてあります。

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落ち着いて常設展などを楽しみたい方は12月はいい時期ですよ。
posted by Rino(ニックネーム) at 00:21| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月10日

九博:東山魁夷展〜8月28日まで

九博に東山魁夷展を見に行ってきました。
一つの謎が解けたのは、
東京美術学校(現:東京芸術大学)日本画科を卒業した後、
留学したのがドイツのベルリン大学(現フンボルト大学)だったということ。
ああ、フリードリヒだったんだ!と思ったら、
フリードリヒを日本に初めて紹介した人こそ東山魁夷だったと知って納得。
ドイツロマン主義の画家に傾倒していたわたしはフリードリヒが好きでした。
あの茫洋とした暗さと屹立する孤独感、
それこそドイツロマン主義と東山魁夷に通ずるもの。

初期の作品がよかったです。
昭和3年(1928)の「山国の秋」。端正な農村風景。

圧巻は唐招提寺御影堂障壁画 。
戒律を伝えるため、六度目の渡航でやっと日本に到着した鑑真和尚。
唐招提寺御影堂はその鑑真和上坐像(国宝)を安置しています。
御影堂は唐招提寺境内の北側にあって土塀で囲まれています。
平成27年度から解体修理が始められ、現在途上。
鑑真和上坐像は2007年に福岡市立博物館で開催された
「鑑真和上展」で幸運にも拝観しています。

鑑真は太宰府にもとても馴染みのある方。
平城京へ行く前に大宰府に来て、戒壇院の地で初の授戒を行いました。

さて、東山魁夷はその唐招提寺の障壁画を依頼されました。
会場で目に飛び込んできて感銘を受けるのが障壁画。

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なんと御影堂内部がほぼそのままに再現展示されているのです。
日本への渡航の苦労で盲目となった鑑真が
見ることが叶わなかった日本の海の光景です。
右から寄せていく波が左へ到達するさま。
東山魁夷の特徴の青緑の色調が美しい。圧倒的な美の世界。

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床の間の絵の山に霧が漂う様は、
四王寺山にも漂う霧と同じ雰囲気。
東山魁夷が愛する山は桜の山でも緑萌える山でもなく、
神秘的な霧が漂う山。

東山魁夷の名は以前から知っていましたが、
どうしてその名前なのか、これまで考えたことがありませんでした。
「槐 (えんじゅ) 」という字が好きでしたが村山槐多 と同じ字になるので
「魁 (さきがけ)という字にし、下の字は下が開いていないとバランスが悪いので、
「夷」という字を持ってきたと知って、
視覚を大切にする画家らしい号の付け方だと思いました。

今後数年かかる修復工事のため御影堂障壁画の現地拝観は叶いません。
けれど九博に来れば御影堂障壁画が目の前に見られます。
暑い夏、心にもビタミンを。。。

※写真は九博の提供を受けています。
※九博HP、ウィキペディア参照
posted by Rino(ニックネーム) at 21:38| 福岡 | Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月21日

始皇帝と大兵馬俑展

17日、九博で開催中の「始皇帝と大兵馬俑」展を見てきました。
とおい、とおい時代、中国を初めて統一した秦という国。
その時代がどういう時代だったのか、とてもよく分かる展示でした。

●第一章 秦王朝の軌跡 - 周辺の小国から巨大帝国へ
黄河流域を中心に勢力を誇った西周の属国にすぎなかった秦。
その西周をお手本木にした装飾品が展示されています

●第二章 始皇帝の実像 - 発掘された帝都と陵園
始皇帝が住んでいた咸陽宮殿と、始皇帝陵から出土した下水道管など。
紀元前3世紀に下水管があったのだから、相当なハイテク都市だったのですね。

●第三章 始皇帝が夢見た「永遠の世界」 - 兵馬俑と銅車馬
ケースに収まる展示物を見たあと、
白いカーテンの向こうの第三章の部屋に入ると
度肝を抜かれるのが二つの銅車馬(レプリカ)。

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四頭の馬が引く精緻な銅車馬は実物の二分の一のサイズで作られています。

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とてつもなく大きな始皇帝陵。墳丘に寄り添う地下坑から出土しました。
始皇帝の霊魂を載せた車とその先導役の車ということ。
不老不死を求めてやまなかったという始皇帝は
徐福に蓬莱の国へ行って不老不死の薬を持ち帰るように命じたといいます。
日本各地に徐福伝説が残っています。
さて、銅車馬の部屋を出るとスロープが会場内に設置されていて、
斜めの道を上っていって、視界が開けたところに兵馬俑が置かれている様は圧巻。

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一体一体の兵馬俑の完成度がすごすぎます。
(後ろにずらっと並んでいるのはレプリカ)
これだけのものを8000体も陵墓のために作ったのだから、
秦という国の強大さがいかに恐るべきものだったのかが伺えます。
リアルで精緻な彫刻。
特に将軍俑は傑出しています。

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引き締まった精悍な顔立ちが、戦に明け暮れた厳しい時代を語ります。
圧倒的なスケールを持つ古代中国。
秦の力量ある制作者が作った兵馬俑が、今、太宰府にあります。
毎度のことですが、見なきゃもったいなさすぎです。

会場入口では原泰久氏の「キングダム」
(この時代を舞台にした漫画)新聞が置かれていました。
4面にキングダム一話をまるごと掲載。
初めて読みましたが面白かったです。
機会あればもっと読んでみたいもの。。。

※写真は九州国立博物館の提供です。
posted by Rino(ニックネーム) at 17:07| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月13日

きゅーはく女子考古部サミット無事終了

昨日、きゅーはく女子考古部サミットが無事終了しました。
わたしたちのブースでは九博の3Dプリンターで作ったミニチュアレプリカをもとに
このような鬼瓦と銅鏡の石膏を使った型取りワークショップをして、
一般の方々にも楽しんでいただきました。

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色も各自好きな色をつけてもらいました。
初めてするワークショップ、どうなるかドキドキでしたが、
どうにか終了。
みなさん、おそるおそる取り出した石膏の仕上がりの美しさに
満足した様子でした。
それにしても、この古代のデザインの美しさ。
そして3Dプリンターで作ったレプリカの精巧さ。
きゅーはくでしかできない体験です。
昨年7月から楽しんできた部活も今日で卒業。
考古女子認定証をいただきました。
古代好き、考古好き、古墳好きの部員たちと知りあえ、
一緒に活動できて楽しい日々でした。
みなさま、大変お世話になりました。
posted by Rino(ニックネーム) at 13:45| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月23日

きゅーはく女子考古部レポート 1月部活 テーマ:考古チョコを作ろう!

今日はきゅーはく女子考古部の活動日でした。

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窓の外は雪が降りしきります。

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バレンタインデーが近いということもあり、1月のテーマはチョコ制作。
うれしいのはその型!
鬼瓦、塼、鏡の中から一つ選びます。
わたしは塼をチョイス。
型のもとはなんと本物から九博の3Dプリンターで制作したレプリカ。
お湯で溶かして作るシリコンをレプリカに押し付けて型を制作。

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できた型に溶かしたチョコを流して冷蔵庫で冷やせば出来上がりです。
やったー。

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ちょっと見えにくいのですが塼の形のチョコです。
わたしの塼はホワイトチョコで作りましたが、
ほかの人はそれに擦った黒ゴマをまぜてました。
シリコン型は自分のものになるので、
これから何度も塼のチョコが作れます♡
途中でメンバーがとても興味深い鬼瓦レポートを披露。
いろんな鬼瓦がある中で、太宰府の鬼瓦の圧倒的な美しさ、
洗練されたその造形を再認識。
かつて太宰府の鬼瓦を造形した人に会ってみたい。。。
うーん。参加してよかったこの部活♡
posted by Rino(ニックネーム) at 21:01| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

黄金のアフガニスタン展

九博で開催されている「黄金のアフガニスタン展に行ってきました。

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すばらしすぎでした。
アフガニスタンは中央アジアの内陸の国。首都はカブール。
国民の平均寿命はなんと48歳。。。
紀元前4世紀、アレクサンドロス大王が征服し
アレクサンドリアオクシアナという都市を建設しています。
18世紀に独立するも19世紀にイギリス・ロシアの激しい戦力争いに巻き込まれます。
1919年に再度独立しますがソ連の影響が強まって共産政権が成立。
その維持を狙って1979年にソ連が軍事介入。
イスラム勢力が反発して内戦となります。
タリバン崩壊後新政権樹立。米軍は今も対テロ戦争を続けています。

この混迷のアフガニスタンとかかわっているのが福岡出身の中村哲医師。
農村復興のため水利事業に携わっており、その活動はノーベル賞ものです。

2001年にはタリバンがバーミヤン渓谷の石仏を破壊するなど、
危機的状況にあったアフガニスタンの文化遺産。
それが今、太宰府で見られるのです。
アフガニスタンの弱者は戦乱の中にあるのに、
わたしたちはお正月から優雅に美術を鑑賞できるこの格差。。。

文化は理解してこそ守られ、残されていく。
そう思いアフガニスタンの文化に触れました。
この展覧会で展示されているのは紀元前2200年ごろから紀元後2世紀ごろにかけてのもの。
カブールのアフガニスタン国立博物館に所蔵されていましたが、
内戦で被害を受けました。
でも国の宝を守ろうと勇気ある博物館員たちが秘密裏に運び出し守ったものです。

古代、アフガニスタン花開いていた華麗な文化。
圧巻はアフガニスタン北部のティリヤ・テペから出土した黄金の装飾品。
ティリヤ・テペとは金の丘という意味。
1978年、遊牧民の有力者の墓が発見されましたた。
6基の墓に埋葬されていた女性5人と男性1人の装身具や装飾品がすばらしすぎて魅了されました。

6号墓の金の冠は瓔珞(ようらく)がシャラシャラ鳴りそうで、とても繊細。

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衣装に縫いつけられた金の装飾品はハート型があったり、
そのデザインがすてきです。

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象牙の女神像は今の日本のアニメのヒロインのように
胸とウェストと腰が誇張されてエロティック。

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アフガニスタンに平和が訪れるよう、
国民が文化に触れられる余裕を持てるように願ってやみません。

※写真は九州国立博物館の提供を受けています。
posted by Rino(ニックネーム) at 13:15| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする