2017年08月18日

ラスコー展

初めて夜の九博に行ってきました。
観光客が太宰府から出るために混み合う道を逆走。
静かになった九博へ向かいます。
ゆったりと「ラスコー展」を見ることができました。
フランスで少し暮らしたとき、
同じアキテーヌ地方にいたのだけど、行けなかったラスコーの洞窟。
なんと太宰府へやってきてくれました。
大人も子どもも楽しめる展示。
ラスコーの壁画を描いた2万年も前のクロマニヨン人のことがよく分かります。
それにしても何という芸術的な絵画。

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ラスコー洞窟壁画を精巧な模型で再現しているので、
その大きさが理解できます。

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エリザベット・デナスが作成したクロマニヨン人の生き人形がリアル。
現代にもこんな顔のフランス人、たくさんいるような。

会場には謎のクロマニヨン語を話す生クロマニヨン人が出現。

「クー、ザッパ、ジュボーン」
「ロー?」
笑える言語(笑)

金曜、土曜は午後8時まで。
暑い夏は夜の九博がオススメです。
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2016年11月21日

九州国立博物館 「京都高山寺と明恵上人 特別公開 鳥獣戯画展」

なんだかとても忙しくて「鳥獣戯画展」も駆け込みセーフの状態。

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閉館2日前だったので、どんなに多いとこかと恐れつつ行ったのですが、
30分待ちだったのでまずまず。
お目当ては鳥獣戯画。

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鳥獣戯画と言えばに擬人化したウサギ・カエル・サル。
わたしのイメージもにウサギ・カエル・サル。
でもやっぱり本物を見に行くと違います。
ウサギ・カエル・サルばかりではありませんでした。
なんと、わたしの愛する麒麟もいた!

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※写真は九博の提供です。

まあ、なんと上手いんでしょう!
800年も前のものだなんて思えません。
グッズも大人気で2階でなく1階に売り場が作られていました。
日本人は鳥獣戯画が大好きなんだなあ。
漫画の原点だものね。
わたしは鳥獣戯画にも連なる百鬼夜行絵巻も大好きですが。

九博の特別展は今年は終了。
次回の特別展は来年のお正月から。 『宗像・沖ノ島と大和朝廷』展。
それまではちょっと静かな九博ですね。
入り口には最後の蓮の花が咲いていました。

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ミュージアムショップには拙著も置いてあります。

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落ち着いて常設展などを楽しみたい方は12月はいい時期ですよ。
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2016年08月10日

九博:東山魁夷展〜8月28日まで

九博に東山魁夷展を見に行ってきました。
一つの謎が解けたのは、
東京美術学校(現:東京芸術大学)日本画科を卒業した後、
留学したのがドイツのベルリン大学(現フンボルト大学)だったということ。
ああ、フリードリヒだったんだ!と思ったら、
フリードリヒを日本に初めて紹介した人こそ東山魁夷だったと知って納得。
ドイツロマン主義の画家に傾倒していたわたしはフリードリヒが好きでした。
あの茫洋とした暗さと屹立する孤独感、
それこそドイツロマン主義と東山魁夷に通ずるもの。

初期の作品がよかったです。
昭和3年(1928)の「山国の秋」。端正な農村風景。

圧巻は唐招提寺御影堂障壁画 。
戒律を伝えるため、六度目の渡航でやっと日本に到着した鑑真和尚。
唐招提寺御影堂はその鑑真和上坐像(国宝)を安置しています。
御影堂は唐招提寺境内の北側にあって土塀で囲まれています。
平成27年度から解体修理が始められ、現在途上。
鑑真和上坐像は2007年に福岡市立博物館で開催された
「鑑真和上展」で幸運にも拝観しています。

鑑真は太宰府にもとても馴染みのある方。
平城京へ行く前に大宰府に来て、戒壇院の地で初の授戒を行いました。

さて、東山魁夷はその唐招提寺の障壁画を依頼されました。
会場で目に飛び込んできて感銘を受けるのが障壁画。

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なんと御影堂内部がほぼそのままに再現展示されているのです。
日本への渡航の苦労で盲目となった鑑真が
見ることが叶わなかった日本の海の光景です。
右から寄せていく波が左へ到達するさま。
東山魁夷の特徴の青緑の色調が美しい。圧倒的な美の世界。

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床の間の絵の山に霧が漂う様は、
四王寺山にも漂う霧と同じ雰囲気。
東山魁夷が愛する山は桜の山でも緑萌える山でもなく、
神秘的な霧が漂う山。

東山魁夷の名は以前から知っていましたが、
どうしてその名前なのか、これまで考えたことがありませんでした。
「槐 (えんじゅ) 」という字が好きでしたが村山槐多 と同じ字になるので
「魁 (さきがけ)という字にし、下の字は下が開いていないとバランスが悪いので、
「夷」という字を持ってきたと知って、
視覚を大切にする画家らしい号の付け方だと思いました。

今後数年かかる修復工事のため御影堂障壁画の現地拝観は叶いません。
けれど九博に来れば御影堂障壁画が目の前に見られます。
暑い夏、心にもビタミンを。。。

※写真は九博の提供を受けています。
※九博HP、ウィキペディア参照
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2016年03月21日

始皇帝と大兵馬俑展

17日、九博で開催中の「始皇帝と大兵馬俑」展を見てきました。
とおい、とおい時代、中国を初めて統一した秦という国。
その時代がどういう時代だったのか、とてもよく分かる展示でした。

●第一章 秦王朝の軌跡 - 周辺の小国から巨大帝国へ
黄河流域を中心に勢力を誇った西周の属国にすぎなかった秦。
その西周をお手本木にした装飾品が展示されています

●第二章 始皇帝の実像 - 発掘された帝都と陵園
始皇帝が住んでいた咸陽宮殿と、始皇帝陵から出土した下水道管など。
紀元前3世紀に下水管があったのだから、相当なハイテク都市だったのですね。

●第三章 始皇帝が夢見た「永遠の世界」 - 兵馬俑と銅車馬
ケースに収まる展示物を見たあと、
白いカーテンの向こうの第三章の部屋に入ると
度肝を抜かれるのが二つの銅車馬(レプリカ)。

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四頭の馬が引く精緻な銅車馬は実物の二分の一のサイズで作られています。

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とてつもなく大きな始皇帝陵。墳丘に寄り添う地下坑から出土しました。
始皇帝の霊魂を載せた車とその先導役の車ということ。
不老不死を求めてやまなかったという始皇帝は
徐福に蓬莱の国へ行って不老不死の薬を持ち帰るように命じたといいます。
日本各地に徐福伝説が残っています。
さて、銅車馬の部屋を出るとスロープが会場内に設置されていて、
斜めの道を上っていって、視界が開けたところに兵馬俑が置かれている様は圧巻。

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一体一体の兵馬俑の完成度がすごすぎます。
(後ろにずらっと並んでいるのはレプリカ)
これだけのものを8000体も陵墓のために作ったのだから、
秦という国の強大さがいかに恐るべきものだったのかが伺えます。
リアルで精緻な彫刻。
特に将軍俑は傑出しています。

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引き締まった精悍な顔立ちが、戦に明け暮れた厳しい時代を語ります。
圧倒的なスケールを持つ古代中国。
秦の力量ある制作者が作った兵馬俑が、今、太宰府にあります。
毎度のことですが、見なきゃもったいなさすぎです。

会場入口では原泰久氏の「キングダム」
(この時代を舞台にした漫画)新聞が置かれていました。
4面にキングダム一話をまるごと掲載。
初めて読みましたが面白かったです。
機会あればもっと読んでみたいもの。。。

※写真は九州国立博物館の提供です。
posted by 理乃(ニックネーム) at 17:07| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月13日

きゅーはく女子考古部サミット無事終了

昨日、きゅーはく女子考古部サミットが無事終了しました。
わたしたちのブースでは九博の3Dプリンターで作ったミニチュアレプリカをもとに
このような鬼瓦と銅鏡の石膏を使った型取りワークショップをして、
一般の方々にも楽しんでいただきました。

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色も各自好きな色をつけてもらいました。
初めてするワークショップ、どうなるかドキドキでしたが、
どうにか終了。
みなさん、おそるおそる取り出した石膏の仕上がりの美しさに
満足した様子でした。
それにしても、この古代のデザインの美しさ。
そして3Dプリンターで作ったレプリカの精巧さ。
きゅーはくでしかできない体験です。
昨年7月から楽しんできた部活も今日で卒業。
考古女子認定証をいただきました。
古代好き、考古好き、古墳好きの部員たちと知りあえ、
一緒に活動できて楽しい日々でした。
みなさま、大変お世話になりました。
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2016年01月23日

きゅーはく女子考古部レポート 1月部活 テーマ:考古チョコを作ろう!

今日はきゅーはく女子考古部の活動日でした。

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窓の外は雪が降りしきります。

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バレンタインデーが近いということもあり、1月のテーマはチョコ制作。
うれしいのはその型!
鬼瓦、塼、鏡の中から一つ選びます。
わたしは塼をチョイス。
型のもとはなんと本物から九博の3Dプリンターで制作したレプリカ。
お湯で溶かして作るシリコンをレプリカに押し付けて型を制作。

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できた型に溶かしたチョコを流して冷蔵庫で冷やせば出来上がりです。
やったー。

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ちょっと見えにくいのですが塼の形のチョコです。
わたしの塼はホワイトチョコで作りましたが、
ほかの人はそれに擦った黒ゴマをまぜてました。
シリコン型は自分のものになるので、
これから何度も塼のチョコが作れます♡
途中でメンバーがとても興味深い鬼瓦レポートを披露。
いろんな鬼瓦がある中で、太宰府の鬼瓦の圧倒的な美しさ、
洗練されたその造形を再認識。
かつて太宰府の鬼瓦を造形した人に会ってみたい。。。
うーん。参加してよかったこの部活♡
posted by 理乃(ニックネーム) at 21:01| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

黄金のアフガニスタン展

九博で開催されている「黄金のアフガニスタン展に行ってきました。

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すばらしすぎでした。
アフガニスタンは中央アジアの内陸の国。首都はカブール。
国民の平均寿命はなんと48歳。。。
紀元前4世紀、アレクサンドロス大王が征服し
アレクサンドリアオクシアナという都市を建設しています。
18世紀に独立するも19世紀にイギリス・ロシアの激しい戦力争いに巻き込まれます。
1919年に再度独立しますがソ連の影響が強まって共産政権が成立。
その維持を狙って1979年にソ連が軍事介入。
イスラム勢力が反発して内戦となります。
タリバン崩壊後新政権樹立。米軍は今も対テロ戦争を続けています。

この混迷のアフガニスタンとかかわっているのが福岡出身の中村哲医師。
農村復興のため水利事業に携わっており、その活動はノーベル賞ものです。

2001年にはタリバンがバーミヤン渓谷の石仏を破壊するなど、
危機的状況にあったアフガニスタンの文化遺産。
それが今、太宰府で見られるのです。
アフガニスタンの弱者は戦乱の中にあるのに、
わたしたちはお正月から優雅に美術を鑑賞できるこの格差。。。

文化は理解してこそ守られ、残されていく。
そう思いアフガニスタンの文化に触れました。
この展覧会で展示されているのは紀元前2200年ごろから紀元後2世紀ごろにかけてのもの。
カブールのアフガニスタン国立博物館に所蔵されていましたが、
内戦で被害を受けました。
でも国の宝を守ろうと勇気ある博物館員たちが秘密裏に運び出し守ったものです。

古代、アフガニスタン花開いていた華麗な文化。
圧巻はアフガニスタン北部のティリヤ・テペから出土した黄金の装飾品。
ティリヤ・テペとは金の丘という意味。
1978年、遊牧民の有力者の墓が発見されましたた。
6基の墓に埋葬されていた女性5人と男性1人の装身具や装飾品がすばらしすぎて魅了されました。

6号墓の金の冠は瓔珞(ようらく)がシャラシャラ鳴りそうで、とても繊細。

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衣装に縫いつけられた金の装飾品はハート型があったり、
そのデザインがすてきです。

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象牙の女神像は今の日本のアニメのヒロインのように
胸とウェストと腰が誇張されてエロティック。

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アフガニスタンに平和が訪れるよう、
国民が文化に触れられる余裕を持てるように願ってやみません。

※写真は九州国立博物館の提供を受けています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 13:15| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

九州国立博物館 美の国日本展

美の国日本展、螺鈿紫檀五絃琵琶が見られる
最終日の3日に行ってきました。
月曜なので少ないと思っていたら、なんのなんの。
政庁通りに入るやいなや渋滞でした。
入ると即、螺鈿紫檀五絃琵琶の列に並びました。30分待ち。
なにせこれ目当てなので、ここで引き下がるわけには行きません。
待っている間、入り口で借りたガイドテープを聞きます。
いよいよ目の前に来た螺鈿紫檀五絃琵琶。
なんと優美な!
完璧なそのフォルム。
そして時を超え、このように完全な姿で残っていることにまた感動を覚えます。
まるでタイムスリップしてきたかのように、
聖武天皇が愛でていたその場所から今やってきたみたいです。
ぐるりと後ろに回ると、華麗な花模様があって、ため息が出ます。

目玉をじっくり見たので、入り口に戻って見ていきました。
独特な縄文時代の土器。

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火炎土器は聞き慣れていますが、水煙土器もまたすてき。

そしてこれもまた独創的な遮光器土偶。

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大きな目を閉じて、その中央に鼻の穴がある造形をいつも不思議に思って見ていました。
その疑問に一つの答えを出してくれたのは今年読んだ宗左近の『日本の美 縄文の系譜』でした。
これは男が抱いたときに見る仰向いた女の顔というのです。
『…つまり、遮光器土偶の顔は性の現場での女性のものなのである。
だからこそ、その目は閉じている。閉じていながら、闇を見て、開いている。
しかも男性の目のすぐ下にあるから、その目はひどく大きい。
しかし、その顔は、性の行為の果てたときのものではない。
これから始まろうとするのを感じるているときのものである。。。』
だが待たれているのは人間の男性でなく、
神という名の男性なのだといいます。

続いて埴輪もすてきなのですが、
古代のアブストラクトの美しさに吸い寄せられましたた。内行花文鏡です。

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そして奈良法隆寺の多聞天立像(たもんてんりゅうぞう)。

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世界最古の木造建造物法隆寺金堂に安置される四天王のうちの一つ。
これまで見てきた多聞天とは随分違います。
キリッとした切れ長の目の凛々しき日本男児。

どれもこれも名品ぞろいで、見応えたっぷりの展示。
11月29日までとなっています。

※写真は九州国立博物館の提供を受けています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 17:07| 福岡 ☁| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月26日

ベトナム水上人形劇

ベトナム水上人形劇はベトナムを代表する伝統芸能。
民族衣装を着た演者たちが伝統音楽を演奏し、
セリフも担当。

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水を張った特設のステージでの後方で人形遣いたちが
水の上の人形を自在に操ります。
出し物は龍の舞や、農業、鳳凰の舞など、ベトナムの文化や生活に根ざしたもの。
ご愛嬌で、龍が観客めがけて口から水をピュウっと吹き出す場面も。

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伝統楽器の中に弦がたった一本の楽器があって、
その艶やかな音色がすてきでした。
音楽もテンポがよく、水辺に生きるベトナムの人々の明るさが
よく伝わってきました。

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ベトナムに行かなきゃ見られない水上人形劇が、
今なら九博で見れちゃいます。
とってもチャーミングで、大好き。
なんと無料。
公演はあと二日。

★26日(水)11:00〜11:40
      13:00〜13:40 
      15:00〜15:40

★27日(木)11:00〜11:40
      13:00〜13:40 
      15:00〜15:40
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2015年07月17日

大英博物館展レポート

九博の大英博物館展のレポートです。
9月6日までの開催。

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目玉の「ウルのスタンダード」。
メソポタミア文明のもの。
1920年代に発掘されたシュメール人の都市、
ウルの王家の墓から見つかった不思議な箱。
戦争面と平和面があり、
戦争面では敵が戦車に轢かれている。
気の遠くなる古代から人は殺し合ってきた。
背景に敷き詰められたラピスラズリが美しい。

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ロゼッタストーン
え?来たの?。。。
残念ながらレプリカ。
でも大きさとか、こんなものかと分かる。
刻まれいるのは紀元前196年の政府の法令。
同じ文言が3種の言葉で刻まれている。
そのため19世紀の研究者たちがヒエログリフを解読するきっかけになった。
上段にはヒエログリフ、
中段にはデモティック、
下段にはギリシャ語が書かれている。

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アッシリアの戦士のレリーフ
現在のイラク北部を支配した古代アッシリアの首都、
ニネヴェの遺跡。
紀元前700年〜695年のレリーフだが、
シンプルなフォルムが美しい。

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楔型文字体験コーナー
九博が得意な体験コーナー。
観覧の途中にちょっと一息入れて、体験すると楽しそう。

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ミトラス神像
100〜200年。ローマ。
美しい大理石の彫刻。
なんて均整が取れた彫刻だろう。
キリスト教の隆盛の前にローマ帝国で広まっていたミトラス教はペルシャが発祥の地。
襞のよった上着が風になびき、
巻き毛に帽子をかぶったファッショナブルな神様。

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デューラーの犀
思いがけず、大好きな画家に会えるとうれしくなる。
この犀が変なのは想像で描いているから。
鎧を着たかのような犀。
不思議だが、とても力強い線と形。

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折り鶴と透明なオブジェ
最後に紹介するのは101点目の作品。
大英博物館展は100点の作品を展示し、
世界を巡回している。
101点目の作品は開催した会場独自のものが展示されている。
九博が展示したのは折り鶴と透明なオブジェ。
この世界は災害、戦争、いじめ、自殺などで混迷を極めている。
そんな中で人々は祈り、希望を見出そうとする。
その行為を象徴するものとして選ばれたのが折り鶴。
鶴を折るのは観覧者。折った鶴は大きな透明な鶴の中に入れる。
最初の鶴は内覧会の日、大英博物館の学芸員、ベリンダ・クレラ―さんが入れた。
ロンドンに行かずとも、身近なところに作品を持ってきてくれる。
九博の近くに住むのは恵まれています。

※写真提供:九州国立博物館
posted by 理乃(ニックネーム) at 00:12| 福岡 ☁| Comment(1) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月01日

戦国大名展

もう終わってしまったのですが、
先週駆け込みで九州国立博物館の「戦国大名」展を見てきました。
九博は見せ方がとてもうまいなあと思います。
歴史好きなら九州の群雄はよく分かっていると思いますが、
そうでないと龍造寺隆信って?なんてことで
この展覧会を理解するのが難しいことに。。。
そこでまず九州の群雄の勢力図がすっと頭に入るように、
入り口の最初にショートムービーが見られるようになっています。
このムービーは展覧会を見終えたあとも見られる作りになっていて、
見終えておさらいもできるよくできた配置でした。

そう今回は中身より見せ方について語ります。

もう一つよかったのが紙の材料を触れるコーナー。

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これですね。
わかりにくいけど、二種類の紙の材料が触れます。
今のようにケータイもメールもない時代。
連絡は文です。
武将たちは書き始めの紙の右端の3分の2くらいをちょっと切って書き始めました。
そして書き終わると最後から紙をくるくる巻いていって
最後に切っておいた紙を紐がわりにくくったのです。
実際展示してある書状の右端がそんなふうに切れているのはそういうわけだったのですね。
さらに、楽しいことに巻紙用の紙とハサミが置いてあって
それを体験することができるんです。

も一つ面白いのがモニターの画面で花押を書けるコーナー。
面白くて自分の花押を考案して楽しめます。

さて、展示の方も少し。
わたしは戦国大名のファッションはナイスだと常々思っていて、
特に注目しているのが兜。
これほどバラエティに富んでいて、しかも工芸的に素晴らしく
かっこいい兜が世界にあるでしょうか。
今回は鎧兜の展示もよかったです。
普通カビ臭い鎧兜しか見れないところ、
さすが名のある武将の鎧兜は保存がよく美しく保たれていました。
大名たちがこぞって手に入れたがった茶道具も登場。

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今回も楽しませていただきました。

※写真は九州国立博物館の提供を受けています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 17:29| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月15日

九博「古代日本と百済の交流」展情報第2弾

年末にプレス内覧会で見た九博「古代日本と百済の交流」展ですが、
今日、二回目の内覧会に行ってきました。
前回見られなかった七支刀を見るためです。
不思議な形の七支刀。
金象嵌された文字は今でもその輝きを失っていませんでした。

さて、会場入口でカラマリ・インクのOさんとばったり出会いました。
古代日本と百済の交流」展のカタログのデザインをされていたんです。
武寧王陵の意匠を型押ししたカタログの表紙の紙はとても美しいもの。
苦労したそうです。そうでしょう。きれいですもの。
こういう壁紙があったら格調高くてすてきです。
会場の中のパネルなども作成されていました。

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今回、ご紹介したいのは大野城をモチーフにした映像です。
大野城の等高線を立体的に表現した白い画面上に
築かれた土塁が重ねられます。
2015年から615年に遡る数字も歴史の長さを感じさせてくれるもの。
山頂にあった70棟もの高床式の倉庫。
この洗練された映像が会場の片隅だけにあるのはもったいない。
大野城の市役所とか駅とか、太宰府でもいい、
大きなモニターでもっと多くの人が目にできると
古代の歴史を現代の技術でアピールする優れたCMになるのに。
ここだけでなく活用してほしいです。
行政もこんなスマートな映像が作れるといいのに。

会場ではこんなものも売っています。

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追記:
九博オリジナル測量野帳と『初音の調度』特製チケットケースもカラマリ・インクのデザインです 。
チェックしてね!

★カラマリ・インク webサイト http://www.calamariinc.com/about
posted by 理乃(ニックネーム) at 14:47| 福岡 ☔| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月27日

九博「古代日本と百済の交流」展

元旦から始まる九博「古代日本と百済の交流」展ですが、
ひとあし早くプレス内覧会に行って参りました。

なにしろ太宰府と関連深い百済の展覧会。
水城・大野城・基肄城の築城1350年記念の特別展です。

目玉の一つ百済王から贈られた国宝「七支刀」は1月15日〜2月15日の公開で
見られず残念でした。
実物の公開期間以外は再現文化財を展示しています。

会場は3つの章に分かれています。
第1章は日本と百済の出会い。
第2章は大宰府にいきづく百済。
第3章は仏がつないだ二つの国。

ここは地元太宰府。第2章が身近です。

いろんな書物で見ていた水城跡で出土した墨書土器「水城」が目の前に。。。
奈良時代、8世紀の土器です。

太宰府の鬼瓦も3点出品されていました。

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左端の鬼瓦は都府楼跡から出てきたもので、重要文化財。
欠けてはいるものの、なんという力強い造形でしょう。
大宰府政庁の甍に飾られていた鬼瓦です。

ほかにも武寧王陵出土の墓誌、
扶餘王興寺址出土の舎利容器、
法隆寺の重要文化財の百済仏など見どころいっぱい。

百済と古代日本、とりわけ大宰府との交流を知るよい機会。
1月の展覧会はこれですね。

さて、楽しい展覧会グッズですが、

九博のお隣に工場を持つ石村萬盛堂のスイーツがあります。
そして今回のオススメは九博オリジナルの野帳。野鳥ではありません(笑)
野帳とは考古学者が発掘現場で使用するメモ帳のこと。
表紙が硬いから手に持ったままの筆記に便利。
表紙の絵は九州の装飾古墳の壁画の模様を元に作成。
う〜ん、これはライターにもうってつけではありませんか。
さっそく使ってみることにいたしましょう。
価格は378円。会場で購入できます。

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さて、九博では野鳥がガラスの外壁にぶつかるのを防ぐため
ふくろうの置物を設置しています。
でも、これ耳があるからミミズクじゃないのかな。。。
さ、展覧会を見終わったら、どこにいるか探してみませんか?

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※会場内の写真は九州国立博物館の提供を受けています。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:08| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月06日

ガムランコンサート

分け入っても分け入っても緑したたるジャワの森。。。
そこで朽ちた石造りの宮殿を見つけた。
雨で磨滅した壁に施された男神と女神が壁から抜け出し、
優雅に舞い始めた。
そして廃墟の宮殿に導くと
そこには青銅でできた光る大きな楽器が置かれ
楽団が音を奏で始めた。
その音は重なり響き交じり合い、
共鳴する音は壁を超え密林の緑と融け合う。。。

クラブ  スペード  ダイヤ

これは今、九博で聞いてきたガムランのコンサートのわたしのイメージです。

明日も午後1時から2時まで九博で聞けます。
今日上演されたものには太宰府でできた演目もあります。
行かれる方は無料ですが、早めに行って席を確保するのがお勧め。

http://www.kyuhaku.jp/event/event-141028.html
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2014年10月16日

九博特別展『台北 國立故宮博物院 - 神品至宝 - 』

今日は先日見てきた 特別展『台北 國立故宮博物院 - 神品至宝 - 』のことを少し。。。

話題沸騰の肉形石(にくがたいし)をご覧になりたい方は20日までの限定展示なのでお早めに。

わたしが最も感動したのはこちら。

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青磁の器。
青磁の器って今ではどこにでもあるし、
特に感動したこともなかったのですが、
この器にこんなに魅せられたのはどうしてだろうって思います。
その優美な形、
何より魅せられのは、その奥深い輝きだろうと思われます。

北宋時代、徽宗(きそう)皇帝が慈しんだという青磁。
作ったのは汝窯(じょよう)。
汝窯は北宋の宮廷のためだけ制作したといいます。
約70点しか現存しておらず、この作品はその中でも優れたもの。
てらてらと光ったりしない奥ゆかしい輝き。
焼き物が放つ光沢なのに、こんなに打たれるのはなぜ?
1000年の時を超えても、この作品を作り出した人の魂に触れるからなのでしょうか。

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もう一つ感心したのはこちら。

藍地描金粉彩游魚文回転瓶(らんじびょうきんふんさいゆうぎょもんかいてんへい)。
景徳鎮窯 (けいとくちんよう)です。
清の乾隆帝の時代のもの。
上の逆さにしたコップのような部分を回転させると、
下の窓からいろんな金魚が見えます。
なんという技巧でしょう。

※写真は九州国立博物館の提供を受けています。
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2014年08月12日

クリーブランド美術館展

明日からお盆。
太宰府の交通状況は今日のところはまずまず。

さて、先日行った「クリーブランド美術館展」のことをアップしておきます。
雨だったからガラガラだったけど、お盆のあいだはどうかな?

この展覧会は海外から来ているのにもかかわらず、
日本美術史が学べるというのが異色。
日本美術ファンはぜひ見て。

お気に入りをいくつか挙げますと、
鎌倉時代から「融通念仏縁起絵巻(部分)ゆうづうねんぶつえんぎえまき」。
絵巻物ファンですが、これは鎌倉の劇画。
平安時代、融通念仏の教えを広めた良忍上人の伝記と、
融通念仏を唱える功徳を描いた絵巻物。
化け物がいっぱい出てきたり、とにかくその絵がおもしろ過ぎ。
ゆっくり手にとってみたい。

室町時代からは雪村の「龍虎図屏風」。
一人広い椅子に腰掛けて堪能。。。
コミカルな虎と龍。ダイナミックですかっとする。

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江戸時代からは渡辺崋山の「大空武左衛門像 おおぞらぶざえもんぞう」。
実在の大男の等身大の像。
武左衛門は力士で2メートルを超える長身だったそう。
手や足の大きさにもびっくり。

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モダンなセンスは渡辺始興 (わたなべしこう)の燕子花図屏風 かきつばたずびょうぶ。
金地に配した燕子花。この軽やかさもナイス。

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明治は待ってましたの河鍋暁斎、「地獄太夫図 じごくだゆうず」。
室町時代の地獄と名乗った遊女の図。
着物に描き込まれた閻魔大王などが素晴らしい。
会ってみたかった暁斎さん。。。

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絢爛たる日本美術のあとで西洋美術も少々。
お目当てはルソー。

熱帯を描いているのに、ちっとも汗ばんだ感じがしない。
バナナだって逆さ。
これはルソーの頭の中だけの密林。

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うーん、堪能した。

★写真はすべて九州国立博物館の提供です。
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2014年06月05日

「近衞家の国宝」展

いよいよ次の日曜までになってしまった「近衞家の国宝」展。
終わってしまわないうちに、急ぎ足でアップします。

近衞家は誰に始まるかといえば藤原鎌足。
その姓を与えたのは天智天皇。

さて、この展覧会の目玉は藤原道長の自筆日記『御堂関白記』。
ユネスコ世界記憶遺産登録されています。
自筆の日記としては世界最古のもの。
995〜1021年までの記録です。

この世界記憶遺産ってどんなものかっていうと、
フランスの「人権宣言」やオランダの「アンネの日記」などが登録されているのですが、
日本では「御堂関白記」と「慶長遣欧使節関係資料」と
あと炭鉱絵師・山本作兵衛の作品群というから作兵衛さんすごいなあ。。。おっと脱線。

この展覧会では書が多く展示されていたのですが、
日本の書の文字の美しさに改めて気づきます。

天上から吊り下げてディスプレイされていた
切り抜かれた書の文字の美しさ。。。

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崩し文字の体験コーナーもあって、
それがとても楽しかったです。。。

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お手本を見ながら液晶に指で書くと
えっという筆で書いたような文字が現れます。
お習字を習っていたころが思い出され、
家族で書き初めを書いたことなども思い出され、
字を書く楽しさに浸れます。
こんなデジタルな仕掛けができるところが国立博物館ならではで贅沢ですねえ。

日本には書道教室が数え切れないくらいあり、
書道家という方々もいて、
美しい文字を書くことに執着してきたのだなと思いました。
流麗な文字は書けなくまでも
もう少しましな文字が書きたいと反省。。。

※写真は九州国立博物館より提供を受けています。
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2013年10月28日

『フランス人三人組福岡の旅』九州国立博物館篇

Kyushu National Museum organise speciale exposition 《Treasures of The Owari Tokugawa Family》.
C'est l'armure de Tokugawa Ieyasu,16ème siècle.
http://www.kyuhaku.com/

太宰府に海外からのお客さまを案内するとき、
九州国立博物館は必須の一つ。
たどり着いたときはすでに閉館後…。
でも、彼らは中を見たいのでもう一度来たいと言いました。
そこで日を改めて再訪。

ちょうど開催中なのが『尾張徳川家の至宝展』。
日本文化を紹介するのにうってつけ。
何しろ日本の至宝が見られるのです。
なるほどめくるめく至宝の数々でした。

これは牛の角をかたどった家康の甲冑。

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※写真は九州博物館の提供

さすが家康の甲冑。
熊の毛を使った甲冑なんて見たことがありません。
顔はいきり立った水牛なのでしょうか。真っ赤っ赤です。
こんなの着て現れた日には、おっかなくて仕方ありません。

ショップも充実しています。
前日、志賀島に行って出土跡を実際に見た金印のレプリカも売っています。

ここで、友だちの1人が日本のいろんなところの仏像を
紹介している本がほしいんだけど…と言いました。
う〜ん。そんなの置いているかしら…?と探したところ
たまたまあったんです。理想の本が。しかも英文!
よかった〜。とても気に入っていました。
そうなんです。海外からのお客様の多い太宰府。
ほとんど英文の本は置いていないんですが、
ぜひぜひ日本文化を海外に発信するため、
英文の本をもっとたくさん置いてくださるように希望します。
posted by 理乃(ニックネーム) at 10:29| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月31日

九博に『中国 王朝の至宝』展を見に行く

九博まで『中国 王朝の至宝』展を見に行きました。

古代好きのわたしです。
中国も古代が好き。
そして、この展覧会でも超古代の仮面がやってきていました。

お目当ての 突目仮面(とつもくかめん)。
青銅 高82.5cm、幅77.4cm
殷・前13〜前11世紀

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※写真は九州国立博物館の提供です

なんて力強く、そして不思議な造形。

どうして、こんなに目が飛び出ていなくちゃならいのか。

とても重そうな仮面。
実際に身につけるのは無理。

何を連想するかっていうと、やっぱり宇宙人。
古代文明が栄えたのは、宇宙人が指導したせいではと訝ってしまう…。

それにしても殷って、どんな国だったんだろう。
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:13| 福岡 ☁| Comment(3) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月22日

富士山世界遺産登録!

Montagne Fuji du Japon a été inscrint par le patrimoine mondial.

富士山が世界遺産に登録されましたね。
日本の美しい自然が世界に知れるのはうれしいこと。

これは6月8日に九州国立博物館で見た
富士山のお猪口と箸置とお皿です。

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posted by 理乃(ニックネーム) at 21:14| 福岡 ☀| Comment(0) | ●九州国立博物館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする