2019年10月15日

「万葉の秀歌」中西進

万葉の秀歌 (ちくま学芸文庫)
万葉の秀歌 (ちくま学芸文庫)

万葉集約4500首の中から中西進先生が252首をセレクトして解説した本。
歴史も含め、歌に込められた情趣を、わかりやすく紐解いています。
貴族から防人まで、いろんな階層の人々の歌が含まれる日本人の財産、万葉集。
令和で改めて脚光を浴びる万葉集を令和の名付け親と言われる著書が導く一冊です。
ラベル:中西進 万葉集
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2019年10月04日

「大伴家持 波乱にみちた万葉歌人の生涯」藤井一二

大伴家持 - 波乱にみちた万葉歌人の生涯 (中公新書)
大伴家持 - 波乱にみちた万葉歌人の生涯 (中公新書)

大伴旅人の息子で「万葉集」を編纂したとされる家持。
名門の家に生まれながら、父を早く失い、政争渦巻くなかで、家を守りました。
北から南まで、官人として赴任して出向き、
美しい風景を歌に詠みました。
時代に翻弄されながらも編んでいった万葉集。
それは周りの貴族の歌のみならず、
名もなき人々の歌も含めた壮大な歌集となりました。

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2019年09月27日

「大伴旅人 人と作品」中西進編

大伴旅人――人と作品 (祥伝社新書)
大伴旅人――人と作品 (祥伝社新書)


中西進先生が万葉集の歌人の中で最も好きな歌人が旅人であったがために
「令和」という年号は生まれました。
平明で気品があり、おおらかな歌を残した旅人。
なぜ中西先生がそんなにも旅人を愛したのか、
理解の一助になる本です。

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2019年09月12日

令和読書memo「万葉恋づくし」梓澤要

万葉恋づくし
万葉恋づくし


万葉集の名歌が7つの物語になるという小説でした。
「弟」では大伴家持の弟の書持が登場します。
家持はその名の通り、
大伴家の嫡男として家を背負ってしっかり生きています。
けれど書持は家持に比べると精彩がありません。
地味だけど優しい書持は思う人に気持ちを伝えることもなく亡くなります。
共に大宰府で子ども時代を過ごした二人。
梅花の宴にも接していた二人の兄弟。
その名の通り書持は書に親しんだ人生を静かに送り、
若くして亡くなっていったのでしょうか。
「おその風流男(みやびお)」は旅人の弟田主が主人公。
官人の世界に嫌気がさして宮仕えを辞めています。
隣に棲む、石川郎女と恋のやり取りをしますが・・・。
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2019年09月03日

令和読書memo「古代史で楽しむ万葉集」中西進

古代史で楽しむ万葉集 (角川ソフィア文庫)
古代史で楽しむ万葉集 (角川ソフィア文庫)

歌の解説だけに終わらず、古代史を紐解きながら万葉集を紹介する本。
万葉集の背後の歴史を学びたい人にぴったり。
「梅花の宴」に関係する歌人たちも、もちろん登場。
旅人、憶良、坂上郎女、家持、小野老、沙弥満誓、麻田陽春・・・。
万葉の時代にいた人間たち。
富める者も、貧しき者も、歌を残した、
この日本人の財産をもっと知らなければと思う。
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2019年08月24日

「悲しみは憶良に聞け」中西進

悲しみは憶良に聞け
悲しみは憶良に聞け

令和の考案者といわれる中西進氏の著作を初めて読みました。
タイトルにシビレます。
中西先生の立場は憶良は百済の医師憶仁の息子で、
白村江の敗戦後、父に連れられ倭国に亡命してきたというもの。
生い立ちを考察し、憶良の抱えた悲しみを紐解いていきます。
在日、帰国子女の悲しみ。
ノンキャリア公僕の悲しみ。
貧乏の悲しみ。
病気の悲しみ。
老いの悲しみ。
愛と死の悲しみ。
誰も貧乏なんか歌わなかった時代。
誰も憶良のように74歳という高齢まで生きられなかった時代。
大宰府へ来たのは66歳のとき。
73歳でやっと帰京したものの、74歳で亡くなっています。
人生に苦悩し、格闘した人間憶良が迫ってきます。
ラベル:憶良
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2019年08月17日

「天の眼 山上憶良」星野秀水

天の眼 山上憶良
天の眼 山上憶良

梅花の宴関係の小説を読んでいますが、なかなかありません。
この本は山上憶良の生涯を描いたもの。
作者の星野秀水さんは本名、仁田原秀明さん。
高校の校長、福岡女子短期大学学長もされてこられました。
この本は憶良は百済からの亡命者という位置付です。
物語は白村江の戦いがあった百済から始まります。
中大兄皇子は百済に行ったという設定。
豊璋は鎌足であったという意外な説もとられています。
ヤマトに亡命し医師であった父の教えの通り、
目立つことなく堅実に学問に励んでいた憶良は遣唐使として唐に派遣され、
官僚への道を上っていきます。
筑前の国司となって大宰府へやってきて、旅人とも交流。
今話題の旅人邸はここでは月山となっています。
国府は政庁の後ろ。
国司という立場と貧しい庶民との板挟みになり、
どうすることもできない自分に和歌を残すという意義を見い出します。
最後、任期を終え、平城京に戻る憶良を吹田の湯で人々が送別会をするシーンが印象的。
そこに出席したのは官人はもちろん、大野城の山城を作った老人、防人などもいました。
社会の底辺にいる人を歌にした憶良だったからこそでした。
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2019年08月13日

「万葉の華 小説坂上郎女」三枝和子

万葉の華―小説 坂上郎女
万葉の華―小説 坂上郎女

大伴旅人の時代の小説を探して出会った書。
坂上郎女は旅人の異母妹。
旅人の妻が亡くなったのち、
旅人を支えるために大宰府にやってくる。
梅花の宴の章もある。
食べ物や食器まで描かれているところが女性作家らしい。
旅人亡きあとは家刀自として大伴家を支えた。
この小説では万葉集の発案は坂上郎女のものとなっている。
朝廷の権力闘争にいやおうなく巻き込まれる大伴家。
坂上郎女はそんな中で波乱に満ちた生涯を送る。
家持は陸奥に派遣されている最中に病死。
家持の息子の永主も隠岐に流され、
坂上郎女が支え続けた名門大伴家は没落する。
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2019年08月06日

「中大兄皇子伝」黒岩 重吾

中大兄皇子伝〈上〉 (講談社文庫)
中大兄皇子伝〈上〉 (講談社文庫)

中大兄皇子伝〈下〉 (講談社文庫)
中大兄皇子伝〈下〉 (講談社文庫)

白村江の戦いを指揮した中大兄皇子。
戦いに敗れると水城と大野城、基肄城を築いた。
大宰府の地も行き来したはず。
入鹿を殺害した残虐な皇子の生涯が知りたく、
この本を読んでみた。
新しい律令国家を建設するために、
鬼となって邪魔者を排除した皇子の青年期から死までを追った小説。
血気盛んな皇子に侍る鎌足。
激動の時代を生きた皇子は数々の禁忌を打ち破った。
残念ながら水城は築いたとあるだけ。
億礼福留がわずかながら登場。
他に億礼福留が出てくる小説はあるんだろうか?
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2019年05月27日

「蛇衆」矢野隆

蛇衆 (集英社文庫)
蛇衆 (集英社文庫)

あることで太宰府関連本なので読んでみた。
室町末期、領主がたちが争う戦乱の時代。
どこにも所属せず、
傭兵として雇われるまま戦乱で格闘する6人の集団「蛇衆」がいた。
宗衛門老人が手引きし、各地を渡りあるいていたが、
九州の鷲尾嶬嶄に雇われることになる。
その戦いぶりはすさまじく、それぞれ得意の武器を手に
人をまっぷたつに切ったり、血だらけの殺戮を繰り返す。
頭目の朽縄にはある出生の秘密があり、
一人、仲間を抜け武士となる道を選ぶ。
それが蛇衆壊滅の序章だった・・・。
スピード感のある展開、不条理な世界で生きる異端児たち。
主人公と思しき人物が途中で死ぬという意外なストーリー。
ゲーム世代の新たな歴史小説。
ラベル:蛇衆 矢野隆
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2019年05月21日

「言霊 大伴家持伝」篠崎 紘一

言霊 大伴家持伝 (角川書店単行本)
言霊 大伴家持伝 (角川書店単行本)

ブーム到来の万葉集。
1200年もあとに、注目されているこの日々を家持はどう思うだろう。
政治に翻弄され、何度も謀反の罪を着せられながら、
家持は万葉集編集に苦心し、国書と認めさせることに尽力した。
その苦労が描かれた小説。
残念ながら少年期を過ごし、
梅花の宴をそばで見ていただろう大宰府での日々は描かれていない。
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2019年05月07日

「巨海に出んと欲す」金重明

巨海に出んと欲す
巨海に出んと欲す


純友物三作目は金重明(キムチュンミョン)の「巨海に出んと欲す」。
貴族が私利私欲に走り、下々を圧迫していた10世紀。
自由な海の民の世界を夢見る純友は海賊たちを先導し、
遊女や傀儡(くぐつ)、青い瞳の外国人などを東国に放ち、
平将門が乱を起こすように図ります。
うまくいくように見えた作戦は将門と純友のあっけない死により幕をおろします。
美しい海賊の女頭と青い瞳の男の実らぬ恋。
異国との貿易の富を独り占めしていた大宰府を焼き尽くした炎。
巨海に自由に出ようとした純友の熱い思い。
権力に立ち向かうその姿はかっこいい。
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「海と風と虹と」海音寺潮五郎

海音寺潮五郎全集〈第3巻〉海と風と虹と (1971年)
海音寺潮五郎全集〈第3巻〉海と風と虹と (1971年)

現在、政庁跡で見られる礎石は第V期のもの。
第U期の政庁は天慶4年(941年)の伊予の海賊、藤原純友により焼き討ちに遭い
焼土と化しました。
悪者とされた純友は腐敗した貴族政治に反旗を翻したヒーローだという小説
「絶海にあらず」(北方謙三)を以前読みましたが、
純友は魅力のある人物らしく、他にも小説があります。
その一冊がこの海音寺潮五郎の「海と風と虹と」。
二段組の大著で読破にかなり手こずりました。
傀儡の描写が素晴らしかったです。
1976年にはNHK大河ドラマにもなっています。
ラベル:純友 藤原純友
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2019年03月04日

「天上の虹E」 里中満智子

天上の虹(6) (講談社漫画文庫)
天上の虹(6) (講談社漫画文庫)

讃良(さらら)の人生ってほんとに大変なものだったのですね・・・。
天武天皇に跡継ぎは自分だと言われた大津皇子は
天武天皇の意志を公開することを決心して、姉の大伯皇女に会いに行きます。
不安に駆られた姉は弟に歌を贈ります。

「我が背子を 大和へ遣ると さ夜ふけて 暁露に 我が立ち濡れし」

686年、ついに天武天皇崩御。享年57歳。
一人の大臣も置かず、
ただ一人の権力者として君臨した初めての天皇でした。
完全な律令制の発布、歴史書編纂、
新都建設という国家事業は推進中途。
殯の儀式で、天武天皇から跡継ぎは自分と言われたと宣言した大津は
讃良の怒りを買い、死罪となってしまいます。
讃良の息子、草壁皇子は689年、天皇を継ぐことなく、
運命と悲劇によって精神を病み、ついに亡くなってしまいます。
我が子も姉の子(大津皇子)も失ったことで讃良は女帝となるのです。
ここまでがE巻。
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2019年03月03日

天上の虹D里中満智子

天上の虹(5) (講談社漫画文庫)
天上の虹(5) (講談社漫画文庫)

どんどん面白くなってきます!
天武天皇の跡継ぎとして、
大津皇子か草壁皇子か周囲が噂します。
ひ弱な草壁、何事にも積極的な大津。
681年に天武天皇治世10年目に皇太子(ひつぎのみこ)となったのは
讃良(さらら)の息子、草壁皇子でした。
病に罹り、重篤化していくなかで天武天皇は大津に皇位を譲りたいと言います。
大津贔屓の友人たちはいきり立ちます・・・。
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2019年03月02日

「天上の虹C」 里中満智子

天上の虹(4) (講談社漫画文庫)
天上の虹(4) (講談社漫画文庫)

この巻に描かれた高市皇子(大海人皇子と宗像君尼子娘の息子)と
十市皇女(大海人皇子と額田王の娘)の実らぬ恋が悲しすぎます。
幼い頃から相思相愛だった二人。
十市皇女(とおちのひめみこ)は片思いされている
大友皇子(中大兄皇子と宅子娘の息)から求婚され、
やむなく結婚。
壬申の乱ののち、ついに高市と結ばれますが、
現政権を守るため天武天皇は二人を引き裂きます。
斎王に任命され、出立当日の朝。十市皇女は自害するのです。
高市皇子が十市皇女を思った歌が残っていて涙(T_T)・・・。
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2019年03月01日

天上の虹B里中満智子

天上の虹(3) (講談社漫画文庫)
天上の虹(3) (講談社漫画文庫)


3巻では壬申の乱が勃発します。
どこまでも大海人皇子について行くと言う讃良。
そしてもしも大海人皇子が戦いに倒れたら・・・。
一緒に死ぬとは言わず、代わりに志を実現するために生きると言います。
ここが讃良の強さ。
どんどん計画を進める大海人皇子。
一方、亡くなった中大兄皇子の跡を継いだ大友皇子の腰は重い。
ここで筑紫が再び登場。
栗隈王が大友皇子側から出兵を迫られますが、
筑紫の兵は唐に対するものと拒否。
ついに大友皇子は自死します。
posted by 理乃(ニックネーム) at 16:34| 福岡 ☀| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月27日

「天上の虹A」里中満智子

天上の虹(2) (講談社漫画文庫)
天上の虹(2) (講談社漫画文庫)

この巻では筑紫が登場します。
百済救援のために一族上げて筑紫に南下。
朝倉橘広庭宮に宮が築かれるも斉明天皇は崩御。
そして白村江の戦いで敗戦し、多くの犠牲を出します。
中大兄皇子は近江大津宮へ遷都。
讃良は大海人皇子の息子、草壁皇子を出産。
けれど夫には讃良のほかに何人も愛する女たちが・・・。
自分は政治の話の相手にすぎないと、満たされない思いに悩みます。
「他の女のところに行かないで」と言えない讃良。
その心理は嫉妬深い女と思われることで嫌われたくないから。
けれど、夫が振り向いてくれないからといって、
息子にすべてをかけようとするのは愚かという理性を持っています。
一方中大兄皇子はついに即位し、天智天皇となります。
668年、近江大津宮で薬猟(くすりがり)が行われ、
有名な額田王と大海人皇子の歌が生まれます。
「茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る」
「紫草の 匂える妹を 憎くあらば 人妻ゆえに 我恋めやも」
posted by 理乃(ニックネーム) at 23:55| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「天上の虹@」 「里中満智子

天上の虹(1) (講談社漫画文庫)
天上の虹(1) (講談社漫画文庫)

「応天の門」から飛び火して「天上の虹」を読む機会を得ました。
持統天皇(鵜野讃良皇女/うののさららのひめみこ)の物語です。

@では讃良がまだ幼い子ども時代から描かれます。
祖母は斉明天皇、父は中大兄皇子、夫は大海人皇子。
恋した人は有間皇子。
錚々たるメンバーのオンパレード。
冷徹な父、中大兄皇子は邪魔になる者たちを死に至らしめ、
弟の大海人皇子と対立。
東アジア情勢は危機に陥り、
@巻は一族上げて筑紫へ向かうまでが描かれます。
一人の男に何人もの妻。
その中で愛に悩む讃良。
父と夫のはざまで、鵜野讃良皇女は強い意思を持つようになります。
終わり近く突然現れた有間皇子似の美少年柿本人麻呂の存在が気になる〜。
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2019年02月11日

「更級日記」 菅原孝標女

更級日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)
更級日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

「応天の門」関連書籍で読みました。
どこが関連?
菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)は道真の六代目の子孫なのです。
この本がこんなにいとしいものとは気づきませんでした。
ここには1000年前の文学少女がいて、
こんなにバリバリ感情移入できる平安の作家は初めてでした。
名前が伝わってないので更ちゃんと呼びます。
更ちゃんはお父さんの菅原孝標の転勤で東国で育ちますが、
そこでは更ちゃん憧れの文学は手に入らず、
物語が読みたくてしょうがない生活を送ります。
いよいよお父さんが都に戻ることになり、
旅の途中の様子を記します。
鬱蒼とした足柄山の中から出てきた美しい遊女たち。
役人の娘とはまた違う哀しい人生を思います。
都に戻ると昼も夜もむさぼるように物語を読みふけります。
お父さんは引退し、お母さんは尼になり、お姉さんは亡くなり、
その子どもたちの面倒をみる更ちゃんは30代になります。
宮仕えをすることになりますが、すぐに結婚。
夫は優しい人でしたが、
宮仕えで物語の主人公のようなイカした彼が出てきて心ときめきますが、
ご縁はありませんでした。
結婚後、20年すると夫もなくなり、寂しい生活になります。
でもここでぼんやり過ごす更ちゃんではありませんでした。
50代で「更科日記」を書くのです。
よくわかっていませんが「夜半の目覚め」だって
「浜松中納言物語」だって更ちゃん作かもしれないと言われています。
物語に憧れ、すてきな男子に憧れた更ちゃん。
でも彼女の一生は思い描いたとおりにはなりませんでした。
その中で自分を見つめて作家となったのです。
更ちゃんのことが大好きになりました。
posted by 理乃(ニックネーム) at 12:09| 福岡 ☔| Comment(0) | ★太宰府関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする