去年出版した『麗し太宰府』。
太宰府も日々変化していますが、『麗し太宰府』掲載の場所も変わっていきます。
去年は学校院跡のカイノキが台風で倒れ、
12月12日の朝には、なんと国分の毘沙門堂が火事で焼け落ちてしまいました。

原因は放火なのか、なんなのか分かりませんが、
今日撮影しに行って、そのあまりの無慘な姿に絶句。。。

まだ焼け跡の匂いが残っていました。


ムクノキにも延焼していました。
そばに若宮神社という小さな祠もあり、
この場所は若宮神社の杜と呼ばれ、杜全体が天然記念物となっています。

ここに立つと、不思議な空気が流れています。
それはムクの巨木が発する霊気なのか、風が通り、
新鮮な気持ちになれるのです。
だから昔からこの場所は土地の人々に大事に守られ、
ムクの樹を切った者には祟りがあると警告していたのでしょう。
四王寺山の山裾にある毘沙門堂は四王寺山の由来となった毘沙門天が山頂近くにあって遠いため、
お参りしやすいように下に置かれたもの。

古いお堂が近年立て替えられました。
中には石のレリーフの毘沙門天が祀られていました。

今は骨ばかりとなって変わり果てた毘沙門堂。
石でできた毘沙門天だけは救われたのでしょうか?
この師走の時期にこんな姿の毘沙門堂を見るのは悲しい限りです。
※毘沙門天は焼けなかったけど、火事の熱のあと、
消防の水で冷やされたため割れてしまったそう。
でも国分寺で保存されているらしいです。
posted by Rino(ニックネーム) at 21:35| 福岡 ☁|
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●毘沙門堂
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