2024年04月28日

「近代のきらめき〜古写真が伝える太宰府の文人たち」展@太宰府市文化ふれあい館

連休二日目は太宰府市文化ふれあい館の企画展、
「近代のきらめき〜古写真が伝える太宰府の文人たち」を見てきました。

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太宰府の文人たちの足跡を写真とともに辿れる貴重な展覧会。
今は失われた風景も、知らなかった史実も、
写真が教えてくれます。
本日は第1回ギャラリートークがありました。
第2回は5月18日 (土)、
第3回は6月29日 (土)。
どちらも10:00〜11:00。
できればギャラリートークを聞いた上で鑑賞されることをおすすめします。
見終われば、さらにコアな太宰府通になれるかも😉
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2021年06月26日

太宰府の絵師展 秋圃と拝山-太宰府に偉才あり-@太宰府市文化ふれあい館

文化ふれあい館で「太宰府の絵師展 秋圃と拝山-太宰府に偉才あり-」が開催されています。
江戸後期に筑前を代表する画家として活躍した齋藤秋圃(しゅうほ)と、
明治から大正にかけて九州南画界の代表として名を馳せた吉嗣拝山の二人を紹介するもの。
目玉の齋藤秋圃の「蘭亭曲水図屏風」は
大変すぐれた力作なので、ぜひ見てみてください。

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山間に浮かび上がる蘭亭。
歌を詠んだ人々ばかりでなく、奥で飲食する人など、
いろんな人々が生き生きと描かれていて見飽きません。
今日は「マヂカで秋圃−齋藤家資料特別観覧−」というのがあって、
展覧会ではガラスケース越しでしか見られない下描きを
直に見るという恩恵に預かりました。

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本物を見ることは何より大事ですが、
まじかで見るということは、さらに大事だと思いました。
生の筆致に接する機会をいただき、ありがたかったです。
公家の血筋でありながら、
男芸者をしていたという秋圃の不思議な経歴。
その人生経験が生み出す、味わい深い画業の数々。
酔っぱらいも憎まず、鬼もユーモラスに描く秋圃の人間性に
ちょっと触れられた気がしました。

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齋藤秋圃「酔態図」
酒壺に潜り込んで出てこない御仁も(笑)

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齋藤秋圃「鍾馗図冊(しょうきずさつ)」より
邪気を退治する魔除けの神、鍾馗が
邪気に田楽味噌をすらせてます(笑)

会期は7月25日(日)まで。
ラベル:齋藤秋圃
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2016年10月19日

国分寺七重塔レブリカ大接近公開

10月15日、文化ふれあい館20周年を記念した三輪嘉六前九博館長の講演会があったあと、
敷地内にある国分寺七重塔レブリカが公開されました。
いつも見られるでしょ?とお思いのことと思いますが、
いつもはフェンス越し。
当日はいつもはセンサーで守られているフェンスの中に入り、
間近に見られるということでした。

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フェンス越しでは分からなかった細部が、なんて細かいこと!

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20年目にして初めて間近に見たのでした。

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これは、ときどき公開していただいたほうがいいですね。

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それにしても、当時、力を入れていいものを作ったんですね!

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心柱(しんばしら)が見えています。
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2015年07月20日

文化ふれあい館*・。*・。四王寺山拓本展

本日で終了でしたが太宰府市文化ふれあい館の四王寺山拓本展を見てきました。
都府楼跡の三つの碑、
特に左右の2つは字をじっくり見るということはしてきませんでしたが、
書かれた字の美しさを拓本で気付かされました。
左の太宰府址碑の篆額(てんがく)は有栖川宮熾仁(ありすがわのみやたるひと)親王によるもの。
わたしはその篆書という書体が好きです。
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2015年06月20日

文化ふれあい館講座:「大野城跡の修繕」メモ

文化ふれあい館講座
九歴講座in太宰府
【大野城跡の修繕―白村江後の東アジア情勢の変化と大野城跡―】
講師:小澤佳憲さん九州歴史資料館

面白すぎました。この講座。
平成15年7月18日。太宰府は集中豪雨に見舞われた。
当時福岡市内に住んでいたわたしは実家に戻って驚いた。
四王寺山を見ると、崩れ落ちて地肌が剥き出しになっている箇所が見えた。
あそこにあったはずの樹木はいったいどこへすべり落ちたのかと驚愕した。
このとき四王寺山では400カ所山腹崩落や土砂崩れが発生したという。
そこで遺跡の修復計画が5カ年、のちに6カ年に変更され実施された。
その作業から新たな発見があった。
被災前、大野城の城門は南側の太宰府口、坂本口、水城口の3つ、
北側に1つとされていた。
ところが新たに南側に原口、観世音寺口、北側に小石垣、北石垣、クロガネ岩が見つかり、
今のところ城門の数は9カ所になったのだ。
さて、城門だが、門には扉を支える唐居敷という大きな石があり、
これには扉を回転させるための軸受穴が開いている。
これが円形と方形の2種あるという。南の城門には円形が多く、北の城門には方形が多い。
大野城は白村江で負けた倭国が敵が攻めてきたことを考えて水城を作り、
そして山の上に作った山城。
敵が攻めてきたら逃げこむ城と言われてきた。
新しい城門の発掘はこの説を覆すものだった。
円形と方形の軸受け穴の形式の違い、それは作られた時代の違いによるもの。
円形の城門が作られた当初は逃げ込むのが目的だった。
しかし北側に多い方形の城門が作られたころ、
大宰府政庁の建物が掘立柱から礎石を使う様式に変化するころは、
もう唐、新羅にに対する脅威は消え、
大野城が防衛の拠点から九州支配の拠点という内政のための城に変化していったのではということだ。
逃げこむためには大宰府方面とか坂本方面とか水城方面とか、
いくつかルートがあったほうがいい。
しかし北の城門は発想が違う。
ここはルートは宇美からの一本だけ。
その道が城内の倉庫跡に行くために分岐している。
その倉庫とは中央集権国家を形成してくために必要な米を蓄えていたもの。
大野城の礎石の上に建てられた倉庫群は、
海外との戦いに備えた防衛のためのものでなく、
国内を支配するために積極的に使うための倉庫だったのではないかという話。
北の新設された城門、それは中の倉庫へ米を運ぶための便利なルートだった!というのが小澤説。
たかが城門、されど城門。軸受け穴がもたらすミステリアスな考古学。
山の上に70棟もある立派すぎる倉庫群跡を目にしてきたわたしは、
この説にとても納得できた。
いつも家に帰るとき、吸い込まれるように戻っていく、この山裾。
この山は面白すぎる。
講義が終わったあと、見ず知らずのおとなりのご婦人と「面白い!」と行って、講義室を後にした。
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2015年06月01日

【太宰府市文化ふれあい館太宰府学講座 5月31日 「大野城の築城とその時代」講師:西谷正先生 受講雑感】

西谷先生のレジュメは地図と表と図だけなのが新鮮でした。
古代山城大野城築城の契機、構造、そして大野城のルーツなどが語られました。
わたしは神籠石系山城について常々なぞだと思っていたのですが、
西川先生の説ではそれは斉明天皇の時代に作られ、
朝鮮式山城が天智天皇の時代に作られたということでした。
これまで大野城のルーツは百済の扶蘇山城とまでは聞いていましたが、
さらに高句麗の大城山城までもさかのぼるというのは今回初めて拝聴。
西谷先生も偶然からかもしれないけどとおっしゃってましたが名前まで同じ。
そして結びの言葉の平和主義に同調。
わたしたちは古代山城に何を学ぶのか。その意義です。
大野城の築城は北東アジアの視野で歴史を見ることが大切。
山城は東アジアの国々が統一国家を目指したことによる
戦争の遺跡であることを忘れてはならないと。
そして現在もわたしたちは北東アジアのきな臭い状況の中にある。
こういった過去の戦争の遺跡を見ることで、
平和の大切さを学び取りたいという結論でした。
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2015年01月17日

文化ふれあい館 太宰府学講座「最古の戸籍・計帳関連木簡」講師:橋学氏(太宰府市教育委員会)

2012年4月、太宰府市国分松本遺跡から出土した木簡は、
日本最古の戸籍・計帳関連木簡として注目されました。

このニュースを聞いたとき、どうして国分からってずっと思ってました。
本日「文化ふれあい館」であった太宰府学講座は
その疑問に応えてくれるものでした。

講座では木簡の出土状況が詳しく解説されました。
7世紀に書かれた文字なのに、なんという鮮明さ、
そしてその文字の美しさ。
出土状況はよく分かりました。
でも、なぜここになのです。
都府楼跡から北西に1,2km離れている地点です。
でも近くには国分寺と国分尼寺が建てられています。

では、講座のまとめです。

「木簡に書かれた内容と時期の分析によって、
7世紀に国分松本周辺に筑前国に関する役所があった可能性が高くなった。
その役所とは筑前国府あるいは筑紫大宰の筑前国担当役所と考えられる。
大宝律令(701)以前の飛鳥浄御原令(689)下で機能していた人民把握システムの唯一の物証。
出土後、多くの人に超一級資料として評価された」

松本遺跡から出土したのは木簡ばかりでなく、変わった形の須恵器とか立派な瓦などもありました。
立派な瓦を葺いた建物がこの遺跡のあたりにあったと思うと、
そこにはどんな人が出入りして、
どこに住んでどんな着物を着て、何を食べていたんだろうと想像が広がります。。。
にしても、すごいものが出てきたものですね。
何メートルものかつての河川の底から奇跡的に出てきた。
昔あったことを、1400年後の人々に伝えるために。。。

http://www.city.dazaifu.lg.jp/bunka_t/gentisetumeikai_kunimatu13.html
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2014年05月17日

楝の花の花盛り

万葉の花、楝(おうち)。
その花は、薄い紫で、楚々として上品で、万葉美人を彷彿とさせます。
目立たなくて、通りすぎてしまうけど、
近づくとふわっとした芳香に包まれます。

さて、その花が咲いていると聞いて
見に行きました。

ぼうっとした薄紫の煙のような花を見つけました。

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楝(おうち)というのは古名で今ではセンダンと呼ばれています。

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この花を見て万葉らしさを感じるのは
山上憶良が歌っているからでしょう。

「妹(いも)が見し 棟(おうち)の花は散りぬべし
 我が泣く涙(なみた) いまだ干(ひ)なくに」

愛しい人が見ていた棟の花は散ってしまうよ
わたしの涙はまだ乾かないのに

728年、大宰府長官大伴旅人は愛する妻に死なれます。
山上憶良は旅人の気持ちになって、この歌を詠みました。

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旅人の悲しみをかわりに歌った山上憶良の優しさを感じます。
会ってみたい。憶良に。。。

この木の下にはベンチがあります。
寝そべって棟の花を見上げていると
風がこの木を揺すります。
そしてはらはらと花びらが落ちてきます。
万葉の美女のように儚い花の命です。。。

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2009年07月15日

パッションフルーツ

文化ふれあい館では
おおむね第2土曜日に
野菜・満載・ふれあい市を開催しています。

11日に買ったのはこれ。
何でしょう?

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パッションフルーツです。

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半分に割って黄色いところを
いただきます。
種まで食べていいけど、種はやっぱり残ります。
独特の甘さです。

posted by Rino(ニックネーム) at 23:06| 福岡 ☁| Comment(2) | ●文化ふれあい館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月13日

「文化ふれあい館」の野菜・満載・ふれあい市

文化ふれあい館では
おおむね第2土曜日に
野菜・満載・ふれあい市を開催しています。

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今日、目についたのはこれ〜。
野趣あふれるびわ。

1本100円!

「これください」とわたし。
「玄関とかに飾るといいよ」とおばちゃん。
(えっ? 飾り物?がく〜(落胆した顔)
「食べたいんです…」とすかさずわたし。
「農薬まいてないし。甘かよ」とおばちゃん。
「あ、じゃ洗って食べます」とわたし。
「わたしはそのまま生ってるのを採って食べるよ」とおばちゃん。
「…」

というわけで、
買って帰ったびわは飾らず食べることに。

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この傷の、
生ってるのを採ってきましたーっていう感じがいいですね。
フレッシュだからみずみずしくて美味しかったです。
(お皿はマイシスター作)
posted by Rino(ニックネーム) at 17:55| 福岡 ☀| Comment(2) | ●文化ふれあい館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月17日

「くらしのうつりかわり展」

国分の文化ふれあい館では、
ただいま「くらしのうつりかわり展」が開催されています。
これは小学校3・4年生の社会科単元
「古い道具と昔のくらし」の学習支援を目的としているということで、
多くの小学生が訪れます。
でも、大人が見ても楽しいのです。

昭和初期と中期の暮らしを再現させた展示と
昔の夏と冬の暮らしを感じる体験コーナーの2本立て。

昔の電気炊飯器とか、
洗濯機とか、蚊帳とか
小学校の夏休みの友とか、
おじいちゃんおばあちゃん、
おとうさんおかあさんの世代が使っていた懐かしい物がいっぱい。 

昔の小学校の机とか椅子とか見ていると、
当時の時代にタイムトリップしてしまいそう。

展示を見ていると、
昔、洗濯ばさみとかに使っていたアルミのピンチを発見!
「江戸ッ子ピンチ」という商品です。
これ、今でも売ってるんです〜。
実は最近も買ったばかり。
我が家の愛用グッズの一つです。
今使われているプラスティックの洗濯ばさみよりも、
バネの力が強くて機能的に好きなんです。
それにレトロなデザインも好き。
おしゃれな雑貨屋さんでも、
これをバラ売りにして売っているところがあって、
そんなお店でも買ってました。

最近買ったのは横田金物店。
グッデイとか、ハンズマンとかに人が流れる中、
金物店というもの自体少なくなってしまいました。
商店街にある金物店は郊外型の量販店に押されてしまったけど、
昔は金物店でこういうものは買っていたんですよね。
こちらは「江戸ッ子ピンチ」ではなくて、
「モダンピンチ」というネーミンなんですけど。
はたしてメーカーは同じなのでしょうか???
ナゾです。
横田金物店は博多の川端商店街にあります。

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みなさんも、文化ふれあい館まで
懐かしい物に出合いに行ってみませんか?

■「くらしのうつりかわり展」
会期:〜3月16日(日)
時 間: 9時〜17時( 毎週月曜日休館、月曜が祝日の場合は開館、翌日休館)
場所:文化ふれあい館(太宰府市国分四丁目9-1) 
TEL:092-928-0800

■横田金物店
福岡市博多区上川端町10-259
092-291-0976


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