2024年02月03日

2024.1.27西の都ウォーキングB学校院跡

政庁跡と観世音寺の間にある学校院跡。

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「府学校」と呼ばれた官人養成機関の跡です。
ここで西海道諸国の郡司の子弟が学んだ学び舎。
大宰権帥大江匡房(1101年:神幸式を始める)は
吉備真備が唐から持ち帰った孔子の肖像画が安置されていた記しています。
府学校では「学生」「医生」「算生」200人以上が学んでいました。
「学生」は官吏として必要な『論語』『孝経』など儒教の基本文献など学び、
「医生」は薬や医療のことを学び、
「算生」は算術を学び、計算や測量などの技術系官人となりました。
ここから出てきた古代タイル塼の模様はとても美しいもの。

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学生たちは意匠を凝らした学び舎で勉学に励んでいたのですね。
塼はレプリカが作られ、
太宰府天満宮参道や歴史の散歩道に置かれていますが、
本物の繊細には及びません。

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*日本遺産太宰府HP参考
posted by Rino(ニックネーム) at 11:24| 福岡 ☀| Comment(0) | ●学校院跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月27日

学校院跡のカイノキを見逃さないで。。。

今の太宰府の見頃はこのカイノキの紅葉。

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太宰府でよく見かけるこの木は学問のシンボルツリーです。
わたしが撮ってきたこの場所は、かつて大宰府の官吏の養成機関だった学校院跡のもの。
都府楼跡と観世音寺の間にあります。

このカイノキは中国の孔子廟のカイノキの種を育てたもの。
門人が孔子のお墓に植えたものです。

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それにしても、この木の姿は美しい。
とても大きな木だということは、この木の中に入ってみると分かります。
木の精霊たちが、囁きかけてきます。
posted by Rino(ニックネーム) at 18:00| 福岡 ☀| Comment(6) | ●学校院跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月25日

太宰府花便り スモモ

毎日書いても追いつかない春の太宰府花便り。
今日はスモモです。

学校院跡の雪柳に魅せられましたが、
その左手奥の民家の畑に
桜のような花が満開でした。
花の色は白だし、桜とは違う。
花のつき方が違いますよね。
この花、スモモなんです。

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でも、かれん!

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あんまりかわいいからって近づくのはほどほどに。

でも、かわいい。
ああ、春の花ってすてきです。

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追記:
お車の方は観世音寺の駐車場に車をとめて、少し歩いて戻りましょう。
posted by Rino(ニックネーム) at 16:21| 福岡 ☁| Comment(0) | ●学校院跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

大宰府学校院跡のピラカンサ

政庁通りの政庁跡と戒壇院の間に、
大宰府学校院跡があります。

そこのピラカンサという木の実が
赤く色づいていて見ごろです。
実はものすごくたくさんついていて、
全体が真っ赤な印象を受けます。

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鳥は実を食べるということですが、
ピラカンサの実には毒があります。
食べると吐き気や呼吸困難になることがあるそうなのでご注意。

枝には刺があります。
英名のFirethorn(ファイアーソーン)はFire(ファイアー)が炎、thorn(ソーン)が刺。
刺があり、実が炎のように見えることから名づけられたのですね。

なお、この学校院跡は政庁跡と同じように、
今は何も残っていません。
ただ原っぱがあるだけ。
奈良時代、ここには役人を養成するための学校院(学業院)がありました。

学校院では政治学、医学、算術を教え、
200人を超える学生が学んでいたそうです。
10日ごとに旬試、一年毎に年終試という試験があったとか。
今も昔も学生は試験に追われます…。
でも試験があるからこそ勉強するんですよね。

この跡地から発掘されたのが塼(せん)なのです。
古代の美しいタイルです。
こんなタイルをあしらった建物でお勉強していたのでしょうか?
posted by Rino(ニックネーム) at 13:16| 福岡 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ●学校院跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする