通古賀にある王城神社(おうぎじんじゃ)は以前ご紹介しています。
本日は、そこの狛犬をご紹介します。
とてもよい狛犬です。
由緒ある神社にはよい狛犬がいます。
さて、でもどのくらいの方が王城神社をご存知なのでしょう。
分かりにくい住宅地にあるため、
まずは地図で位置を確認しておきましょう。
王城神社は7世紀に天智天皇が大野城を築く際に
今の場所に移したということなので、
それ以前から歴史があるのです。
そもそも事代主命(ことしろぬしのみこと=恵比寿神)をお祀りしている神社です。
神武天皇(じんむてんのう)が四王寺山に城を築いたときに
武甕槌命(たけみかづちのみこと)と
事代主命を祀ったことに由来するとされています。

いろんな行き方があると思いますが、
今回は明治屋さんの方角から行きましたので、
この看板に出会いました。
矢印のとおりに進むと、地図上の足跡の位置となります。
この奥に王城神社が見えています。

近づいていきましょう。
(地図の足跡印の位置から見た風景)


いますねえ。
狛犬さんたち。

さて、では右の阿形から。

思わず興奮!
いいじゃないですか。この姿!
狛犬を見て、一人喜ぶわたし…。
左手でサッカーをしていた子どもたちが
何やってるんだろうという目で見ています。
そして「シーサー、シーサー」って言ってます。
違うでしょ。狛犬でしょ。と思いつつも撮影に没頭するわたし…。

この口の形状はかなりユニーク!
狛犬を造形作品としてとらえるわたしとしては
ユニークさは最も大事。

彫りの技術は高度とは言えませんが、
精悍な姿がいいです。

背中は肉付きが薄く、
背骨とあばら骨まで彫り出しています。
それにこのドレッドヘア。

バランスいいですね。

笑ってるでしょ。

鼻ひげもあり。

生きています。この表情。
劇画っぽい!

豪快な笑い!
たまりません!

台座を見ると明治33年と彫ってあります。
石工の名前は河内…。
以下読めません…。
誰かわたしに拓本させて…。
石工の河内さんの作品をもっと見たいと思います。
こんなすてきな狛犬を作るんですから。

左の吽形です。
閉じた口は波打っています。




こわそうにしてても、こわくない。
パーツが全部、人(狛犬)がよさそうで。
石工の人柄がにじみ出ているのです。
愛すべき狛犬、ここにあり。
*筑紫型はわたし個人の見解による独自のタイプ分けです。
posted by Rino(ニックネーム) at 11:48| 福岡 ☀|
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★狛犬玉手箱
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