2009年06月07日

石穴神社 その7(ラスト) 謎の突起石

軽い気持ちで訪れた石穴神社は
思いのほか奥深い場所で
その7まで引っ張ってしまいました。
これがラストです。

石穴神社はその地形に特徴があります。
石が転がる谷の先にあるのです。

かつて、この谷には水が流れていたといいます。

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このように地形はえぐれています。
下から階段を上ってくると、
谷が右手に見えます。

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そして、崖から突き出ているこの突起物に気がつきます。

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真上から見ると…。

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石碑があり、
「お火焚きを囲みて一重二重の輪」と刻まれています。

石穴神社では毎年11月23日に秋季大祭があります。
そこでお火焚き神事が行われます。
一年間守っていただいたお札などを焚き上げるということ。
このお火焚きの煙に当たると、
一年間、無病息災で過ごせるとされています。

突起物はお火焚きと関係があるのでしょうか??

谷を流れる水と
大きな岩。
そして焚かれる炎…。
自然を畏怖し敬った古代の人々の記憶が呼び起こされる。
この場所に立つと
そんな思いにとらわれるのです。



posted by Rino(ニックネーム) at 01:37| 福岡 ☁| Comment(2) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月06日

石穴神社 その6 清水稲荷

石穴神社には本殿のほかに末社が祀られています。
清水稲荷、石高稲荷、中山稲荷、桃若稲荷。

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これが本殿左手にある清水稲荷。
病気平癒厄除の神だそうです。

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この幕を見ていてピンときました。
左は稲穂。これは富を表します。
そして右は宝珠。
火焔を出しています。
宝珠は霊の力を表します。
火焔はその勢い?

ここで、その4でご紹介したほのぼの系の狛狐が抱えていたものが
火焔を出した宝珠だと分かりました。

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それでは狛狐の宝庫、
石穴神社の最後の狛狐たちをご紹介します。

清水稲荷の社殿の中の狛狐たちです。

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狐というより犬に近いような狛狐がいます。
これはほのぼの系ですね。

ここで一つ、『太宰府市史 民族資料編』から石穴神社に関する部分を抜粋します。

「馬場の石穴稲荷にお稲荷様の代人(だいにん)がいた。
お尋ねに行くと狐がのり移っていろいろ教えてくれた」

と、古老が語ったそうです。

さて、次回はラスト。
お楽しみに(^_−)−☆



posted by Rino(ニックネーム) at 00:17| 福岡 ☁| Comment(0) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

石穴神社 その5 ついに石穴と遭遇!

石穴神社というからには石穴があるに違いないとにらんでいたわたし。
今回はついに石穴と遭遇します!

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社殿右脇の階段を進みましょう。
実はそう遠くないところに石穴はあるのです。

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見えてきました。

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中央が石穴です!
前回のほのぼの系狛狐はここにいます。
ここからは奥の院といわれるところです。

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奥の院の入り口にある石の祠は桃若稲荷。
大根地山の大根地神社の遥拝所だということ。

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大きな自然石(花崗斑岩)が重なっています。

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「是より下足をおぬぎください」と彫られた石柱が建っています。
なので、ここから先へは立ち入っていません。

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訪れたあと、石穴はこれでおしまいと思ってました。
でも実は!
調べてみて分かったのですが、
本当の石穴はこの奥にあったのです。
先の石柱があった石から、次々に石をたどっていくと
本当の奥の院があります。
奥の院全体は磐座(いわくら)。
磐座とは神が降り立つ場所としての石。
そして穴は威部(いぶ)(=神と交流する場所)ということです。

そこに立ち入ることはやめておきましょう。
そこは今でも信仰の場ですから。

そもそも石穴とは何なのでしょう?
奥の院の信仰は道真公の時代以前からあったものと思われます。
自然にできたこの石の重なりを見て、
古代の人々は自然を恐れ、敬ったのでしょう。

おそらく時代を経て、石穴神社は稲荷神社となりました。
菅原道真公が左遷された折に京都の伏見からついてきた神様という
言い伝えもあるようです。

次回は再び社殿の位置に戻ってレポートします。




posted by Rino(ニックネーム) at 01:38| 福岡 ☁| Comment(4) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月03日

石穴神社 その4 ほのぼの系の第4の狛狐

石穴神社のその4は階段を進んで行った上にあった狛狐です。

これはちょっとほのぼの系でほっとします。
この狛狐は個人の寄進によるもののようです。


まずは右の狛狐です。

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手の下にあるものは何なのでしょうか?
気になります。
炎?

次は左の狛狐です。

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こちらは巻物をくわえています。
同じように手の下に何かを持っています。

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次回は、いよいよ●●の登場!
お楽しみに!
posted by Rino(ニックネーム) at 18:36| 福岡 ☔| Comment(6) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月02日

石穴神社 その3 妖気漂う第3の狛狐

石穴神社の続きです。

さあ、いよいよ社殿右横の鳥居をくぐって
階段を上っていきます。

と、あれ、すぐに第3の狛狐がいるではありませんか。
前回来たときには、社殿の脇にあるのに
怖くて気付いてませんでした…。
でも、遭遇するなりギョッ…(>_<)

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怖い〜!
よかった用心棒がいて。
いなかったら気絶していたかも。

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この狛狐はおそらく一番古いものかもしれません。
そのため風化して狐の耳が取れています。
エイリアンのよう…。

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左の狛狐には少し欠けてはいますが耳があります。
でも、なんて怖い顔なの…。

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博多石工クニヒロ。
こんな迫力のある狛狐を彫ったクニヒロさんとは?
それは名字? 名前?



posted by Rino(ニックネーム) at 21:05| 福岡 ☁| Comment(6) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

石穴神社 その2 狛狐

5月21日にご紹介した石穴神社。
用心棒をゲットしたので
再訪することができました。

今回は前回怖くて落ち着いて撮影できなかった
社殿前の狛狐のアップです。
右側の狛狐。

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キツイけど、いい目をしてますね、
この狛狐さん。
神社の守り役としてぴったり。

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次は左側の狛狐です。

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左は右よりソフト。
石工さんが違うのかな??

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左の狛狐が押さえているのは鍵。


さて、次回は前回これから先へ怖くて進めなかった
社殿右横の、この鳥居の先へと足を踏み入れます。


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posted by Rino(ニックネーム) at 00:27| 福岡 | Comment(2) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月21日

石穴神社 その1

筑紫女学園短期大学の右手に石穴神社という神社があります。

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二つ目の鳥居の前に神使の狐がいます。

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右の狐は玉を押さえています。

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左の狐は巻物をくわえています。

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さて、それでは赤い鳥居をくぐって先へ行ってみます。

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振り返ると、こんな感じ。

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さらに先へ進みます。

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あたりは鬱蒼としてきます。
(誰もいない…)

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社殿が見えてきました。
社殿の前には2つ目の狐がいます。

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右の狐。
目つきが恐い…。
ただならぬ妖気を漂わせる狐です。
(たじたじ…)
玉を守っています。

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左の狐はどうやら鍵を押さえているようです。

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大正12年と書かれているような…?

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社殿の右手には、さらに階段が続いています。

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この先は恐くて、もう一人では無理…限界…。
(今でも恐くてどきどきしているんだから…)

でも石穴神社という名称から
きっと●●があると思うんです…!

うー、行きたい!
次は一緒に行ってくれる人を探して、この奥へ行ってみます!

いつになるか分かりませんが、
その2を乞うご期待!






posted by Rino(ニックネーム) at 02:35| 福岡 | Comment(11) | ●石穴神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする