原山無量寺(原八坊)跡を訪れました。
連歌屋、三条の山手、
今は住宅が建ち並んでいる一帯は、
かつて原山無量寺という中世の寺院がありました。
原山無量寺は天台宗の円珍が唐に渡る前に普賢菩薩を刻み、
天安2年(858年)、八人の弟子たちがここに寺を創建したことに始まります。
八坊とは華台(けたい)坊、六度(ろくど)寺、安祥(あんしょう)寺、
十境(じっきょう)坊、真寂(しんじゃく)坊、宝寿(ほうじゅ)坊、
寂門(じゃくもん)坊、明星(みょうじょう)坊(明星坊は途中で廃絶。、慶長年間に常修(じょうしゅう)坊が加わります)。
本堂や中堂のほか、多くのお堂が建ち並んでいたそうです。
福岡市博物館には当時の壮麗な伽藍が描かれた
原山古図が収蔵されています。
建武3年(1336年)には九州に逃れてきた足利尊氏が
多々良浜で菊池勢を破り、
原山の一坊に入りました。
天正14年(1587年)の岩屋城の戦いで全てが焼け、
江戸時代、原八坊の僧侶たちは安楽寺(太宰府天満宮)に奉仕する社僧になったということです。
では原山無量寺(原八坊)跡へ行って見ましょう。
まずは中堂跡。

これからは、ちょっと山道を登ります。
運動不足の方はハアハアいってしまうかも。。。



普賢菩薩が祀られています。
ここの仏さまたちは、とても良いお顔をなさってます。





※参考『西都 太宰府』