ハイキングのような軽装でも登れる道で、人気のコースです。
八合目までは道幅も広い緩やかな坂道が続きますが、
そこからは436段の階段が待っています。

筑紫野市観光協会は2009年に創立50周年記念で
開運の道沿いに道真公の歌碑を建立しました。
起点から九合目まで10基あります。
・起点
「寝ても又 覚めても辛き 世の中に
有る甲斐もなき 我住居哉(わがすまいかな)」
寝ても覚めても辛い世の中で生きているかいもないのに、
わたしは生きているよ。

・一合目
「憂しといふ 世に住みながく 露の身の
消てはかなき 身をややつさん」
憂鬱な世に長く住んだ私、
この身は露のようにはかなく消えるもの。
身を露に変えたいものだ。
・二合目
「とらば手に 溜まりもやせん 秋の夜の
草葉の露に 寝る月影」
とってみても手に溜まりはしない。
秋の夜の草葉の露に寝そべる月影は。

・三合目
「憂き事の 夢になり行く 世なりせば
いかで心の 嬉しからまし」
憂鬱なことが夢になる世だったら、
どんなに嬉しいだろうか。

・四合目
「薫(た)くまゝに 霞の衣 重ね着て
花の紐をば いつか解べく」
香をたきこめた霞の衣を重ねて着ても、
花の紐はいつか解けるだろう。

・五合目
「生れきて 世に墨染めの 袖ならば
心を知れや 法(のり)のしるしに」
生まれてきて、この世に黒染の袖をとおすあなたなら、
私の心を知るでしょう。仏道のしるしに。

・六合目
「さるからに 心細くも 聞ふるは
山より奥の 入合(いりあい)の鐘」
心細く聞こえるのは、山の奥の日暮れの鐘。

・七合目
「鶏の音に 夢打ち覚めて 独り寝る
其暁は 物憂かりけり」
鶏の鳴き声に夢から覚めた。
一人寝ていた暁は物憂いことだ。

・八合目
「戌(いぬ)桜 先咲初(まずさきそめ)て
山里の 木末に匂ふ 衣更着(きさらぎ)の比(ころ)」
戌桜がまず咲き始めて、山里の梢に匂う。
如月のころ。

・九合目
「いつまでか 花の契りの 深からじ
去年(こぞ)を今年に 思ひ合せん」
いつまでも花の契りは深くはない。
去年を今年に思い合わせれば・・・。

「開運の道」の和歌も「天神さまの径」同様、
悲痛で物憂い心情を詠ったものばかりです。
*現代語訳は感覚で訳しているだけなので、
参考にされないでください。
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