2021年05月31日

開運の道

天拝山の登山道として最も利用されている開運の道。
ハイキングのような軽装でも登れる道で、人気のコースです。
八合目までは道幅も広い緩やかな坂道が続きますが、
そこからは436段の階段が待っています。

開運の道階段 - コピー.jpg

筑紫野市観光協会は2009年に創立50周年記念で
開運の道沿いに道真公の歌碑を建立しました。
起点から九合目まで10基あります。

・起点
「寝ても又 覚めても辛き 世の中に 
有る甲斐もなき 我住居哉(わがすまいかな)」
寝ても覚めても辛い世の中で生きているかいもないのに、
わたしは生きているよ。

開運の道起点 - コピー.jpg

・一合目
「憂しといふ 世に住みながく 露の身の
 消てはかなき 身をややつさん」
憂鬱な世に長く住んだ私、
この身は露のようにはかなく消えるもの。
身を露に変えたいものだ。

・二合目  
「とらば手に 溜まりもやせん 秋の夜の 
草葉の露に 寝る月影」
とってみても手に溜まりはしない。
秋の夜の草葉の露に寝そべる月影は。

開運の道二合目 - コピー.jpg

・三合目  
「憂き事の 夢になり行く 世なりせば 
いかで心の 嬉しからまし」
憂鬱なことが夢になる世だったら、
どんなに嬉しいだろうか。

開運の道三合目 - コピー.jpg

・四合目  
「薫(た)くまゝに 霞の衣 重ね着て 
花の紐をば いつか解べく」
香をたきこめた霞の衣を重ねて着ても、
花の紐はいつか解けるだろう。

開運の道四合目 - コピー.jpg

・五合目  
「生れきて 世に墨染めの 袖ならば 
心を知れや 法(のり)のしるしに」
生まれてきて、この世に黒染の袖をとおすあなたなら、
私の心を知るでしょう。仏道のしるしに。

開運の道五合目 - コピー.jpg

・六合目  
「さるからに 心細くも 聞ふるは 
山より奥の 入合(いりあい)の鐘」
心細く聞こえるのは、山の奥の日暮れの鐘。

開運の道六合目 - コピー.jpg

・七合目  
「鶏の音に 夢打ち覚めて 独り寝る 
其暁は 物憂かりけり」
鶏の鳴き声に夢から覚めた。
一人寝ていた暁は物憂いことだ。

開運の道七合目 - コピー.jpg

・八合目  
「戌(いぬ)桜 先咲初(まずさきそめ)て 
山里の 木末に匂ふ 衣更着(きさらぎ)の比(ころ)」
戌桜がまず咲き始めて、山里の梢に匂う。
如月のころ。

開運の道八合目 - コピー.jpg

・九合目  
「いつまでか 花の契りの 深からじ 
去年(こぞ)を今年に 思ひ合せん」
いつまでも花の契りは深くはない。
去年を今年に思い合わせれば・・・。

開運の道九合目 - コピー.jpg

「開運の道」の和歌も「天神さまの径」同様、
悲痛で物憂い心情を詠ったものばかりです。

*現代語訳は感覚で訳しているだけなので、
参考にされないでください。
ラベル:開運の道 道真公
posted by Rino(ニックネーム) at 18:11| 福岡 ☀| Comment(0) | ●太宰府市外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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