
襲来 上下巻 セット
蒙古襲来の話ですが、
この小説の主人公は北条時宗でも亀山上皇でも少弐資能でもありません。
日蓮に仕える孤児の漁民、見助(けんすけ)が主人公です。
漁師に救われ育てられた見助はやがて日蓮と出会い、
素直でまっすぐな人柄をかわれ、
日蓮の手足となる従者となります。
見助は国を憂う日蓮から対馬へ行くように頼まれます。
見助が対馬にたどり着くのはやっと下巻になってから。
それから蒙古襲来を目撃するのは13年後のこと。
襲来は悲惨なものでした。
二度目の襲来では対馬で狼煙守りをしました。
山奥に一人籠もり、
襲来を見逃さないという役目だけに身を捧げる日々。
見助が人生をかけてそこまでするのは
日蓮という人に心底ひかれたからでした。
日蓮が見助に語った教え
「見えるもの、聞こえるものの奥を、見て聞けるようにならないといけない」。
それはいつの時代の人々にも大切なこと。
強い絆で結ばれた日蓮と見助。
その最後は涙を誘います。


