2009年06月25日

万葉歌碑 その3 天満神社の山上憶良

万葉歌碑、その3です。

国分寺前の天満神社にある山上憶良の歌碑です。

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大野山 霧立ち渡る わが嘆く 息嘯(おきそ)の風に 霧立ちわたる

訳:
大野山に霧が立ち渡っている
私が亡き妻を想って吐く深い深い溜息で
霧が立ちわたっている。

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大宰帥として赴任した大友旅人は着任後、
まもなく妻の大友郎女(おおとものいつらめ)を亡くします。
当時、筑前守として赴任していた山上億良は728年に
旅人にこの歌を奉りました。

大野山は霧がかかるときの姿が一番好きです。

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posted by Rino(ニックネーム) at 22:15| 福岡 ☁| Comment(0) | ★歌碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

万葉歌碑 その2 坂本八幡宮の大伴旅人

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わが岡(おか)に さ男鹿(おしか)来(き)鳴く
初萩の 花嬬(つま)問ひに 来鳴くさ男鹿

大伴旅人


私の住む岡に牡鹿が来て鳴いている。
今年初めての萩の花が咲き、
牡鹿がやってきて妻問いをしていることよ

坂本八幡宮のあたりは
大宰帥(だざいそち)としてやってきた大伴旅人の
屋敷跡と伝えられています。
旅人邸は万葉集の華、梅香の宴が開かれた場所です。

旅人は大宰府に赴任してすぐに妻を亡くしています。

萩の花が咲く大宰府の岡、
牡鹿が雌鹿を求めて鳴いています。
その声に亡き妻を思う気持ちを重ねる旅人です。

旅人のように亡き人を思うとき、
そして恋人を慕うとき、
この歌はあなたのそばに近づいてくるのではないでしょうか?

坂本八幡宮にお立ち寄りの際は
この歌碑にも目をとめてください。





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posted by Rino(ニックネーム) at 22:56| 福岡 ☔| Comment(0) | ★歌碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月16日

万葉歌碑 その1 観世音寺の沙弥満誓

昨晩、10時過ぎ。
太宰府の水田のそばを車で通り抜けました。
水が張られた水田。
これこそ日本の原風景。
心落ち着く風景です。
今の時分、夜、そばを通ると
聞こえるのは蛙の鳴き声…。
車の窓を全開にして、
夜風に吹かれながら道を飛ばすのは快適です。
追いかけるように蛙の鳴き声が…。
昔は夜の外出は怖かったけど、
今は車があるおかげで
夜の外出は快適。
それも、この時期の夜風が
たまらなく好きです。

さあ、今晩は新しいシリーズを開始します。
太宰府歩きをしていたら目に留まる万葉歌碑。
その第1回目です。

今回は観世音寺の沙弥満誓(しゃみまんせい) の
万葉歌碑をご紹介します。

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沙弥満誓は723年(養老7年)、「造観世音寺別当」に任ぜられて太宰府に赴任し、観世音寺の造営にあたりました。
出家前の名前は笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)。
太宰府に来る以前は美濃尾張の国守でした。

沙弥満誓が太宰府に赴任する前にうたった歌が歌碑に刻まれています。

「しらぬひ筑紫の綿は身につけて いまだは着ねど暖かに見ゆ」

筑紫の綿は、まだ身につけて着てはいないけれど、
暖かそうに見える。

綿は当時、筑紫、九州の特産物でした。

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(※クリックすると大きくなります)

posted by Rino(ニックネーム) at 00:30| 福岡 ☀| Comment(0) | ★歌碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする